臨床心理士

来談者の気持ちが軽く、楽になった表情を見ると、
「ああ、よかった」と思います。

N.M.さん

大津市教育相談センター 教育相談係 勤務
人間関係学部 人間関係学科 臨床心理専攻 2008年卒業
滋賀県立 水口東高等学校出身

※学部・学科名は入学時のものです。
どんなお仕事?
人の「こころ」の問題に関わる、
こころの専門家です。

こころの問題に取り組む職種としては、心理カウンセラー・サイコセラピスト・心理相談員などがあります。それぞれに明確な定義や国家資格はありませんが、「臨床心理士」は国が認可した財団法人日本臨床心理士資格認定協会の試験に合格することで取得できる「心理専門職資格」です。資格取得者の多くは全国の公立中学校で働くスクールカウンセラーや、医療機関で働く心理カウンセラーとして活躍しています。いじめやハラスメントでこころに悩みを抱える人が全国で急増していることからニーズが高まり続けている職種です。

目指したきっかけは?

高校生の頃、しばしば友人に悩みを相談されました。真剣に耳を傾けましたが、何を言ってあげればよいかわからない…。友人にどんなこころの動きが生じているのか、そこにはどのような背景があるのか。こころのメカニズムをもっと理解したいと思ったことが、心理学に興味を持ったきっかけです。4年間の学びの後、さらに専門性を高めるために大学院に進学しました。

大学時代のどのような学びが今の仕事に活かされていますか?

小学校のスクールカウンセラーとして勤務していますが、大学時代の学びがすべての土台です。中でも「臨床心理学入門」と「心理学査定法」は、欠かせない基礎理論。今も授業で配布されたプリントやノートを読み返すほどです。また京都光華のカウンセリングセンターで就学前の母子を対象とした支援も行っているため、「発達心理学」の知識も役立っています。

この職業に必要または大切な素養・資質は?

カウンセリングは相手に共感し、受けとめることが基本。その人の立場になって考え、物事を見る姿勢が必要です。小学生は、悩みがあっても「おなかが痛い」としか表現できないことも。精神的苦悩が身体的症状としても現れるため、かすかなサインを見逃さないようにしています。この姿勢を教えてくださった京都光華の先生には、今も私の成長を見守っていただいています。

今後の目標、将来の夢をお聞かせください。

カウンセラーとしてさらに成長することです。そのために実践を重ね、さまざまなカウンセリング体験を通じて専門性を磨きたいと考えています。現在、スクールカウンセラーだけでなく精神科の病院で患者さんやご家族を、京都光華で就学前の母子を支援しているのも幅広いクライエントと出会い自分の能力を磨くため。毎日が勉強ですが、やりがいを感じています。

N.M.さんの大学4年間の夢へのステップ

1年

心理学の基礎を学ぶ。「臨床心理学入門」など現在の土台になる基本知識をしっかりと身につけた。

2年

中学校で子どもたちの相談相手を務めるボランティア活動をスタート。教育現場を知る機会に。

3年

臨床心理士の資格取得を目指し、大学院進学を決意。合格を目標に、勉強に励む日々が続く。

4年

大学院進学試験に向けた勉強と卒業研究に集中。テーマは、「対象喪失とソーシャルサポート」。

大学院修了後、精神科病院などでの勤務を経て現職。