短期大学部 歯科衛生学科 (3年制)
初の養成校
短期大学部
歯科衛生学科 (3年制)
2024年4月開設


京都光華で
“一人ひとりの健康”
に寄り添う

建学の精神「仏教精神に基づく女子教育」のもと、他者を配慮し、思いやる心を持ち、幅広い年代の人々の歯と口の健康と向き合い、地域住民の健康づくりを支援できる歯科衛生士を養成。歯科衛生士として必要な知識や技能を習得するとともに、一人ひとりの健康に寄り添える教養と態度を身につけた人材を育成します。今後ますます加速する社会の少子・高齢化に対して、乳幼児から高齢者まで、人々の健康の維持・増進、病気の予防を口腔衛生の立場から支え、広く社会に貢献する力を身につけます。

京都光華ならではの
学びの特色
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Point01
一人ひとりの患者さんに向き合い寄り添う歯科衛生士を養成
仏教精神のもと「思いやりの心」を育む教育を基本としている本学では、独自科目を開講し、患者さんなどの対象者だけでなく自らにもその心を向け、全人的なケアができる力を持つ医療従事者を養成しています。既に設置している看護学科などでもこうした教育を展開し、医療現場から高い評価をいただいています。
科目例
仏教の人間観Ⅰ・Ⅱ、仏教と医療従事者 など
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Point02
歯科・口腔領域のエキスパートによる実践的で深い学び
歯科衛生士の3大業務は歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導です。これらに関する知識とスキルを、小児歯科、口腔外科、口腔生理学を専門とする歯科医師と、3大業務に精通し、現場経験が豊富で歯科衛生士教育にも携わってきた専門性の高い歯科衛生士が、分かりやすく丁寧に指導します。実践的な学びが多いことが特色です。
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Point03
京都滋賀エリアトップレベルの専門職養成体制で多職種連携教育を推進
近年、在宅での訪問診療や周術期の患者に対する口腔ケアのニーズの高まりを受け、歯科衛生士の業務は従来の歯科医院だけではなく、病棟、訪問での口腔衛生管理など、より高度で多様な知識と技能が求められるようになってきました。これらの場面では看護師やリハビリテーションのセラピストなどと連携して患者さんの口腔ケアにあたります。本学では併設の大学と連携し、京都滋賀エリアトップレベルの保健・医療・福祉分野の専門職養成の幅の広さを生かした多職種連携教育を行います。他の専門職を目指す学生との相互理解を深められるのも京都光華ならではです。
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Point04
豊かな教養と高いコミュニケーション能力、自ら学ぶ姿勢を獲得
多様な患者さんに対応し、寄り添い適切な口腔ケアを行うためには専門知識とスキルだけでは対応できません。本学ではアクティブラーニングを取り入れた主体性を育む授業が多く、コミュニケーション能力を伸ばすための科目も豊富です。また大学も併設しているので幅広い科目も受講でき教養も深まります。
大学との併設を生かした科目
- ●短期大学部での学びをスムーズにスタートし学びを深められるよう、1年次に「京都光華の学び」や「基礎ゼミ」を開講
- ●「プレゼンテーション」「データサイエンス入門」「情報リテラシー」などコミュニケーションやICT活用を学習する科目も豊富
- ●楽しく学び、教養も高まる「伝統文化」「国際社会とジェンダー」「食生活と健康」「生涯スポーツ入門」などを開講
- ●外国語を学ぶ「医療英語」「中国語Ⅰ・Ⅱ」「ハングルⅠ・Ⅱ」を開講
- ●「メディカルクラークⅠ・Ⅱ」「ドクターズクラークⅠ・Ⅱ」など医療事務系の資格取得を目指す科目も開講
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Point05
併設の小学校、幼稚園で歯科指導を実施
本学は同一敷地内に小学校と幼稚園を併設しています。他の養成校ではなかなかできない児童や園児への歯科保健指導を頻繁に行うことができ、実践力を高められるのも本学ならではです。
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取得可能な資格歯科衛生士(国家試験受験資格)医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)医師事務作業補助技能認定試験
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想定する進路
● 歯科医院・デンタルクリニック
● 保健所、歯科関連企業・メーカー
(歯科医療機器メーカーなど)など
● 医療施設(大学病院・総合病院) -
学費
- 入学金
- 230,000
- 授業料他
- 1,030,000
- 初年次 納付金合計
- 1,260,000
大学、短期大学部の
すべての施設が
学びのフィールド。歯科衛生士養成の最新の設備が
整備された学習環境です。
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5号館
歯科衛生学科の学びの拠点となるのが5号館です。2024年4月に向けリニューアル工事を準備中です。
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臨床歯科実習室5号館
歯科用ユニットが13台並ぶ臨床歯科実習室。歯科衛生士教育に必要なさまざまな実習を臨床現場さながらに行います。
歯科用ユニット
X線診断装置
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コモンズ5号館
学生同士が学び合え、教員とも気軽にコミュニケーションが取れる歯科衛生学科の拠点です。
※写真はイメージです。変更になる場合があります。
PICK UP! 科目
人々のQOL(生活の質)向上に貢献する歯科審美学
う蝕や歯周病の治療などによる機能の回復のみならず、審美的な回復に関する知識を身につけるため、ホワイトニングについての基礎的な知識、使用する薬品や器材について理解し、その効果や安全性、メリットとデメリットについて学びます。また、審美歯科の種類やその概要、ホワイトニング後のケア方法などについて学修し、人々の健康の維持・増進を担います。

実習先
国公立大学附属病院や大規模総合病院から歯科医院・クリニックまで多彩な実習先
〔主な実習先〕
京都大学医学部附属病院、京都府立医科大学附属病院、大阪大学歯学部附属病院、滋賀医科大学附属病院、京都第一赤十字病院、大阪歯科大学附属病院、武田病院グループ、宇治徳洲会病院、洛和会音羽病院、民間歯科医院・クリニック 多数
PROFESSOR’S VOICE
生理学と口腔生理学を通して、
治療に必要な知識や考え方を身につけてほしい。
私の専門分野は、生理学と口腔生理学です。生理学では身体の中の脳、心臓、肺など、いろいろな臓器や組織が私たちの命を保つためにどういった働きをしているのかを学びます。また、口腔生理学では口・顎・顔面の触覚や痛み、味覚などの感覚、咀嚼・嚥下・唾液分泌の仕組みと働きなどを学びます。こうした学びは、虫歯や歯周病などの治療を行う上で考え方の基本になり、どうしたら「しっかり噛んで食べる」ことができるかを考える基本にもなります。食べる機能が十分でないと、取り入れる栄養が少なくなり、子どもの成長に影響したり、高齢者がフレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)になるリスクが高まります。学生にはお口の健康の向上と維持を通して、人々の健康に貢献する力を身につけてほしいと考えています。

井上 富雄 教授
大阪大学大学院 歯学研究科修了、歯学博士
歯科衛生士とは?
お口の健康づくりと口腔ケアで、
人々の健康な生活をサポートする専門職
歯科衛生士は「歯科予防処置」「歯科診療の補助」「歯科保健指導」の3つの業務で、こどもから高齢者まで、すべての人々の歯・口腔の健康づくりをサポートする国家資格の専門職です。
大学・短大での歯科衛生士養成課程が
増加しています
歯・口腔の健康づくりを通して、人々の健康な生活を支える歯科衛生士の活動に大きな期待が寄せられています。特に、人々の健康志向の高まりと歯科医療へのニーズが高度化・多様化する中、より高度な専門性と幅広い教養を身につけた人材が求められるようになっています。

歯科衛生士の仕事
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01
歯科予防処置
人が歯を失う原因の多くが「むし歯」と「歯周病」です。歯科衛生士は、「フッ化物塗布」等の薬物塗布、口腔内の汚れ(歯垢・歯石など)を専門的に除去する「機械的歯面清掃」などといった医療技術で歯科の二大疾患を予防し、歯の健康を保ちます。
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02
歯科診療の補助
歯科診療は、歯科医師を中心とした「チーム医療」として行われます。その中で、歯科衛生士は歯科医師の診療補助や歯科医師の指示を受けて歯科治療の一部を担当するなど、歯科医師との協働で患者さんの診療を行います。
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03
歯科保健指導
生活習慣病であるむし歯や歯周病は、治療よりも予防や生活習慣の改善が必要とされ、そのための専門的な支援(指導)が不可欠です。歯科保健指導は、幼児から高齢者までの年代を問わず、すべての人に必要な支援であり、歯科衛生士は歯・口腔の観点から人々の健康の維持・増進、病気の予防を担っています。
歯科衛生士の魅力
生涯を通して活躍できる「国家資格」
歯科衛生士は、生涯を通じて歯の健康づくりや口腔ケアを支援するため、保育所・幼稚園、学校、保健所・市町村保健センター、企業など活躍の場が広く、介護老人保健施設、居宅など、地域でもその活躍は期待されています。
第31回歯科衛生士国家試験合格者数(2021年度)
全国平均合格率 95.6%
(合格者7,087名/受験者7,416名)



社会的ニーズが高い
歯科衛生士の勤務先として最も多いのは歯科診療所で、次いで病院・市区町村・介護保険施設の順に多く、多様な働く場があります。求人倍率も安定しており、多くの歯科診療所が歯科衛生士を求めています。
求人倍率:22.6倍(2021年度歯科衛生士求人倍率)




勤務時間が安定している
歯科衛生士は一般的に夜勤なく、歯科診療所は19時ごろに診療を終えることが多いです。急患対応などもありますが、勤務時間は比較的安定しており、プライベートな予定を立てやすい職業といえます。
〈一日あたりの勤務時間〉※
- ※ 『令和2年歯科衛生士の勤務実態調査報告』
公益社団法人 日本歯科衛生士会.2020





地域医療における
多職種との
橋渡し役
としても期待
歯と口が健康であることは、何でも噛んで食べることができて栄養バランスのよい食事につながります。
また、食べる楽しみを十分に味わうことができます。歯科疾患を予防し、
咀嚼する機能や嚥下する機能を正常に保つことが健康寿命を延ばすうえで重要であると考えられています。
超高齢化社会の到来に伴い、入院患者や通院困難な在宅療養者への対応など、
介護老人施設や地域包括支援センターなどと連携した地域包括ケアシステムのなかでの
歯科医療サービスの提供体制の構築が課題となっています。
これからの歯科衛生士は、歯科診療所等における歯科疾患への対応のみならず、チーム医療や在宅歯科医療等において
他の職種との橋渡しを行うコーディネーターとしての役割も期待されています。
また、歯のホワイトニングや歯列矯正で口元をきれいに見せる「審美歯科」や、歯を失った場合に人工歯根を顎の骨に埋め込み、
それを土台に人工歯を取り付けるインプラントなど、さまざまなニーズにこたえ、対応できる歯科衛生士が求められています。