キャリア形成学科の2回生科目「プロジェクト実践」および、4回生の一部の卒業研究では、すばる高校と共同して、フェアトレード(※1)原料を使ったクレヨンの開発に取り組んできました。
この度、この手作りクレヨンをミャンマーの小学校に寄付させていただきました。
京都西ロータリークラブ(※2)の記念事業として、途上国の識字率向上の観点から、ミャンマー語に訳した日本の絵本をミャンマーの小学校に寄贈するという事業がありました。
今回は、この事業に担当教員の高野准教授が代表で参画し、絵本と一緒に学生が開発したフェアトレードクレヨンを寄付させていただくことができました。
ミャンマーの最大都市ヤンゴンは、急激に開発が進む一方で、市民の貧富の差は拡大の一途をたどっています。そのような社会の中、寺院がボランティアで運営する小学校があります。この小学校には約1300人が通っていますが、その約半分は、災害や事故、紛争などで両親を亡くした生徒たちです。
この小学校では教育のために必要な文房具や本などが不足しています。上下水道や電気も十分に整備されていないため、極めて厳しい状況での勉強が強いられています。
今回作成したクレヨンが、この小学校に通う小学生の学習支援と、フェアトレードの重要性を少しでも世の中に広めることができるきっかけになれば、とてもうれしく思います。
(※1)フェアトレード:公正な取引。適正な値段で貿易を行い、途上国における児童労働等の問題の解決を図る取組。
(※2)ロータリークラブ:世界最大規模の奉仕団体。