先週「観光リソース」の講義で、京都市観光協会の堀江様にお越しいただき、素敵な講演会をしていただきました。
お仕事の経験から、京都市の観光客数や戦略など、私たちが中々知ることができない情報も教えていただきました。
この講演会で印象に残ったことを、3つ紹介します!
まずは観光客の特徴です。
京都は国内外問わず、大人気な観光地ですよね!
その中でも外国人観光客は、全体の75%を占めているそうです。
外国人観光客が多いのは街中を歩いていても感じますが、まさかここまで多いとは思いませんでした。
ここまで聞いて、たくさん来るなら経済面ではあまり困ることはないのではないかと思いましたが、ここでも戦略を考えておられるそうなんです。
観光客の中でも、高級ホテル・旅館に泊まってくれる人、つまり投資効果が高い人向けにターゲットを絞り、その人たちがどんな場所に行くことが多いのか、好きそうな場所はどこかなどを分析してから、世界中に情報を広めているみたいです。
単純に多ければいいというわけではなく、その中でも投資効果も見込める観光客にもスポットを当てているんですね!
2つ目が、市民と観光客の調和についてです。
観光客が多いのは嬉しいことですが、生活に支障が出てしまうと不満が出てくると思います。
当初京都市では、観光客の量を増やす政策だったみたいですが、徐々に観光客の質に変わり、現在は観光客だけではなく市民の暮らしにも目を向け、お互いが過ごしやすい環境を目指そうとしているそうです。
私も京都に住んで数年しかたっていないのですが、むしろずっと京都にいたいと思えるぐらい居心地が良いので、お互い協力している証拠だと思います。
この具体的な対策も教えていただいたのですが、ある時間や場所が集中しすぎないように、朝の座禅や夜のライトアップも行ってなるべく偏りすぎないようにしているそうです。
3つ目が京都市認定通訳ガイドの育成と活躍の支援についてです。
京都市にはたくさんの魅力がありますが、それを言葉にして伝えるということも大切ですよね。
そこで間違った情報を教えないよう、狭き門を潜り抜けた人が研修や試験を通して、魅力を伝えているそうです。
私も大学時代に、観光客に向けて事前に決められた観光地の歴史を伝える講義があったのですが、史料の解読やその事実を分かりやすく伝えるということの難しさを実感しました。
しかし史料を丁寧に解読して、何度も発表を繰り返していくうちに理解度も深まり、こうやって説明してみようと楽しくできたのを覚えています。
最初は思うようにいかずに戸惑うこともあるかと思いますが、自分で試行錯誤しながらチャレンジできる方には向いている取り組みだと思いました!
先生だけではなく、外部の方の情報も取り入れることで、今後の仕事や私生活などの取り組みに変化を起こせるので、とても貴重な機会にお話を聞けて嬉しかったです。