コロナ感染拡大による全国一斉の自粛がやっと終わったと思ったら、再び、大都市を中心に第二次感染が心配されています。
前回の“close”記事以降も、私は生活の中のおもしろ英語を楽しみながら、京都市散策を続けています。
京都を訪れる外国人観光客は激減しましたが、日本語が通じない外国人に思いを伝えようとする掲示はあちこちで見かけます。今回は、その思いはわかるけれど、真意の伝わりにくそうな英語を紹介したいと思います。
1)民泊 反対
Guest houses opposite!(「ゲストハウスは反対側!」と理解されそうです。)
近隣の民泊を訪れる外国人観光客の騒音を危惧する方たちによる貼紙でしょうか。でも、この英語では、ここにやって来た外国人観光客が、「ここにあるはずだけど、反対側ってどこかなあ?」とさらに探し回ってうるさくなりそうです。
We oppose the construction of a guest house in our neighborhood.
と表記してはどうでしょうか。
2)7両編成はとまりません
7-car trains will not stop(「7両編成車は止まりません」を意味します。)
阪急京都線烏丸駅のホームで見つけました。このホームに到着予定の列車を待つ外国人観光客はあわててしまいかねません。
7-car trains will not stop at this point.
としたら、このホームのもう少し前よりで待てばよいとわかって親切ですね。
3)There is an English menu
There is the table in the depths, too(いろんな憶測をよびそうな不思議な文です。)
alcohol only ok!
open PM 5:00
close AM 3:00
居酒屋と思われるお店で見つけたこの貼紙で、もっとも興味をもったのは2つめの文です。一瞬「掘りごたつ」があるという意味かな?と思いましたが、京都特有の「ウナギの床」式で、入り口の幅は狭いけれども、奥行きがあって、奥の方にお席はたくさんあります、と伝えたいのですね。
There are more tables at the back.
で、お客さんは安心させられます。食事なしでお酒だけのお客さんも歓迎、と言いたい3つめの文は、
You don’t have to buy food.
として書き添えてはどうでしょうか。
4)近隣のマンションや店舗に自転車を停めないでください。
Please do not stop a bicycle in an apartment and the store of the neighborhood.(「近辺のアパートや店内で自転車の走行を止めないでください。」と、戸惑わせる文です。)
アパートやお店の中に入りこんでから、あわてて自転車のブレーキをかける場面を想像してしまいます。危険ですね!
No bicycle parking is allowed in this area including in front of apartments and stores.
と明確に示しましょう。
5)臨時休館のお知らせ
当面の間、臨時休館を継続します
Announcement of Museum Closed
We will continue to close for the time being.(「私たちはしばらくの間、(この扉を?)閉める動作を続けます。」という意味になっています。)
だれかがこの扉をずっと閉める動作が継続されるわけではありません!
Announcement
The museum will be closed for the time being.
とシンプルに表示すればわかりやすいと思われます。
ともかく一日でも早くコロナ騒動が収束して、人々が京都の街を楽しめる日が来ることを祈るばかりです。光華の学生さんもキャンパスで(on campus)学べる日が早く戻りますように!