みなさま、こんにちは。中木直子です。
4月25日のオープンキャンパスにて実施されましたミニ講義にご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました?
短い時間ではありましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?お会いできましたこと、とても嬉しく思います。
一方で参加するのが難しかった方もいらっしゃるかと思いますので、今日はミニ講義の様子をレポートしたいと思います。
ミニ講義では、食品衛生学実験という授業で取り扱った「食品の鮮度試験」の中から、お米と油、卵の鮮度についてご紹介しました。
2年前に精米されたお米とつい先日精米されたお米、そして、3年前に開封した油と今日開封した油を用意し、まずは色やニオイの違いで予想していただきました。
3年前に開封された油は独特のニオイがするので、苦笑いを浮かべる参加者様も…(ごめんなさい笑)。
その後は、酸性度指示薬を用いてお米の表面の酸度の違いをデモンストレーションでお示ししました。
また、市販の簡易試験紙を用いて、油脂の劣化を示す指標のひとつである「酸価」の判定もしていただきました。
実際の授業では、ビューレットを用いて滴定を行い、もっと実験的に酸価の測定をしていただきます。
最後に、お家でも実践できる卵の鮮度判定をご紹介。
10%食塩水と、透明で高さのある容器(計量カップなど)をご準備ください。ここに卵を浮かべるだけで、新しい卵か古い卵かを見分けることができます。
卵は古くなるにつれて、水分が蒸発し、水分を失った分だけ空気が増えて気室部(おしり?の部分。丸いほうです。)に集まるので、気室部分が上になって浮かぶようになるんですね。
つまり、10%食塩水に沈む卵は新しい卵、浮かぶ卵は古い卵ということです。
完全に浮かんでしまうような卵は食べないようにしましょう。
このミニ講義をきっかけに、「食品衛生学」や実験授業について、栄養士・管理栄養士になるためにどんな勉強をするのかなど、少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。
みなさまにまたお会いできますことを、楽しみにしております???