2024.05.24

人間健康学群で学ぶSDGs⑤

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」

人間健康学群の学びは、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の実現にも強く関連しています。本ブログでは、以下の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」との関連についてご紹介です。

概説
持続可能な開発目標(SDGs)の目標5は「ジェンダー平等を実現しよう」です。2030年までにすべての女性と女児が完全かつ平等に社会に参加し、あらゆる形態のジェンダー差別をなくすことを目指しています。具体的なターゲットには、性別による暴力の撲滅、女性のリーダーシップ促進、結婚・育児における平等、女性の経済的権利の拡大などが含まれます。

人間健康との関連
ジェンダー平等は健康に直接的な影響を与えます。女性が平等な医療サービスを受けられるようになることで、母子保健が向上し、性感染症の予防や治療が進みます。また、ジェンダーに基づく暴力の根絶は、精神的・身体的健康の改善につながります。ジェンダー平等は全体的な健康格差の是正に寄与します。

人間健康学群での関連授業科目
授業科目:「女性と現代社会」
授業テーマ:女性を取り巻く社会の現状を理解し、キャリア形成に必要なスキルを身につけます。
授業の概要:世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」で、日本の順位は先進国のなかで最低です。ジェンダー格差について、教育分野、経済分野、政治分野、健康分野ごとにデータを用いて理解します。また、男女雇用機会均等法が施行された1986年以降、育児介護休業法、男女共同参画社会基本法、次世代育成支援対策推進法、女性活躍推進法など、女性の生き方に影響を与える法律がいくつも整備されてきました。これらの法律を理解することにより、法に守ってもらうだけでなく、法を積極的に活用して将来を展望する力を身につけます。ジェンダー統計と法律について学んだ上で、女性活躍推進法(2016年施行)に基づく行動計画(働き続けやすい職場づくり)を作成し、発表を行います。

文責 酒井浩二

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
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