目標8「働きがいも経済成長も」
人間健康学群の学びは、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の実現にも強く関連しています。本ブログでは、以下の目標8「働きがいも経済成長も」との関連についてご紹介です。
概説
持続可能な開発目標(SDGs)の目標8は「働きがいも経済成長も」です。この目標は、経済成長の促進、失業率の低減、若者の就労支援、労働環境の改善を目指します。また、持続可能な観光業や地方経済の発展も重視されます。
人間健康との関連
働きがいのある仕事は、健康と密接に関連しています。安定した収入と適切な労働条件は、生活水準の向上と精神的健康に寄与します。また、労働環境の改善は、職業性疾患や労働災害のリスクを減少させます。経済的安定は医療サービスへのアクセスを容易にし、全体的な健康状態の改善を促進します。青年の雇用支援は、若年層の健康維持にもつながります。
人間健康学群での関連授業科目
授業科目:「労働社会学」
授業テーマ:労働の現代的意義と健康・社会環境を探る
授業の概要:本講義は現代社会における労働のあり方について、社会学の諸理論を用いて概説するものである。労働が人生において占める時間的比重は大きく、他者との交流や自己実現を通した人生の充実を可能とする一方で、長時間労働や職場でのストレスが労働者の健康を蝕む危険性も孕んでいる。また、近年は労働形態の多様化や労働市場に参入する女性、高齢者、外国人の増加が進み、労働をめぐる社会的構造も劇的な変革期を迎えている。本講義では労働者の健康と幸福というミクロな視点に社会環境というマクロな視点を組み合わせて考察を行い、「働くこと」の意味を追究する。
文責 酒井浩二