2023年1月4日、教育・学校心理学特別講義として、岩本脩平先生(ファミリールームカウンセリングルーム松ヶ崎ふくらむ)に「見立てを伝える」というタイトルでお話し頂きました。岩本先生は私立中学校の特別支援員としてのご経験も豊富でブリーフセラピィのシニアセラピストとしての資格も持っておられます。
講義は、学校で起こる様々な問題の中で誰もが経験するような身近な話題を取り上げ、「未然防止・早期介入」の視点から、どのように子どもを理解し、教師へのコンサルテーションに繋げるか、受講生のディスカッション中心に進められました。
各班では「先生が怖い小学生」や「周囲とのトラブルを抱えている中学生」の事例について、本人をどう理解し、その理解をどのように教師に伝えるか具体的に話し合いました。
先生は話し合い後の発表を聴きながら「リフレーミング」「パンクチュエーション」といった観点から、教師や保護者にどのような言葉で説明をするか丁寧に説明して下さいました。当日は大学院生修了生も含めて40人が受講し実践的な学びを深めることができました。
人間関係の網目の中で生きる私たち、たとえ心理の専門職に就かなくても、このような考察や具体的な方法を吟味することは、人間を深く理解し、対人関係を円滑にするためにもきっと役立つと思います。(文責:徳田仁子)