「“人と関わる存在としての自分”にはどんな側面があるんだろう?」
「コミュニケーションってそもそもどういうこと?」
「“コミュ力(りょく)”を高めるにはどうすればいいんだろう?」
「ストレス社会と言われるけど、ストレスって何だろう?」
「人間関係とストレスとはどんな関係があるのかな?」
「人間関係の心理」の授業では、こういったテーマに関連のあるトピックについて学んでいます。
心理学の学びに大切なことのひとつは、日常と学問の世界をいかに行ったり来たりできるか、ということだと思います。
心理学の知識を学ぶことによって、日ごろの疑問が少し整理され、そういうことだったのかと腑に落ちることがあります。自分や周囲の人についての理解も深まります。それだけでも心理学を学ぶ価値は十分にあると思います。
また、学んだ心理学の知識を日常に応用してみることも、同じくらい、もしくはそれ以上に価値のあることだと思います。先人が積み上げてきた心理学の知識(それは、結局のところ私たちの日常から出てきたものでもあります)を学び、自分なりに理解し、実践してみるということです。
この授業は講義形式ですので、授業の時間内に実践をすることは難しいのですが、時々、簡単なワークを通じて体験していただく機会を設けています。例えば、自己表現の3つのパターンを学んだときには、それぞれのパターンでセリフを考えてもらいました。知識として知るだけでなく、ワークをやってみて初めて得られる気づきがあります。受講生の皆さんのそういった気づきを教えていただくのは、授業担当者の喜びや楽しみでもあります。
目標としては少し欲張りかもしれませんが、大学で学ぶ「学問としての心理学」も大切にしながら、日常生活でのちょっとしたヒントにもしていただけるようにと願い、毎回の授業を行っています。