短期大学士力養成のための具体的実践としてのキャリア教育の推進【平成21年度採択】

大学教育・学生支援推進事業[テーマB](学生支援推進プログラム)【平成21年度採択(短期大学部)】

取組概要

キャリア教育の活性化をてこに、さまざまなポートフォリオを活用し、短期大学士力育成に向けた到達目標型教育への転換を行った。特に、ディプロマ・ポリシーの実質化を重視し、「達成感ポートフォリオ」により、各科目の到達目標の達成度を評価し、それをディプロマ・ポリシーの各項目の達成度の評価に集約するシステムを構築した。これにより、ディプロマ・ポリシーを定性的目標から定量的目標へと発展させ、ディプロマ・ポリシーの定量的達成度をもとにPDCAサイクルを回すことが可能となった。

取組期間

平成21年度~平成22年度

取組成果

本取組の目的はキャリア教育を通した短期大学士力すなわち社会人基礎力の育成である。そのためにキャリア教育を広くとらえ、就職支援をはじめとする①正課外プログラムの提供とともに、②正課教育の改革、さらに正課・正課外教育を受け取る③学生の主体的取組をサポートする仕組みづくりを体系的に進めた。

正課教育の改革では、カリキュラム・マップをてこに「学生がなにをできるようになるか」を重視した到達目標型教育への転換を図った。正課外教育としては、社会人基礎力の意識化のためのプログラム等のプログラム群により、正課教育の改革を支援し、さらに建学の精神に立脚したキャリアマインドの喚起を行った。また、学生の主体的取組のサポートとしてeポートフォリオシステムを提供した。

取り組み全体を支える核として構築したのが4つのポートフォリオからなるeポートフォリオシステムである。「週間ポートフォリオ」、「学期ポートフォリオ」は学生自らが1週間単位あるいは学期単位でPDCAサイクルを回しながら学生生活を計画的に過ごす習慣をつけさせることを目的としたものである。「キャリアポートフォリオ」学生が自分史や学生生活の記録を残し蓄積させていくデータベースである。「達成感ポートフォリオ」は、学生が各授業科目の到達目標に対し、学期終了時に何%達成したと思うか、なぜそう思うかを自己評価するものであり、到達目標を意識した学びを促すものである。

詳細は下記の最終報告書(PDF)を参照ください。