会計学とは、企業、官庁、家計など一定の経済主体が行う会計行為、すなわち、富の存在とその変動に伴う損益とに関する計数的情報の認識・測定と伝達の行為を対象とし、首尾一貫した理論的体系をもって解明しようとする学問である。企業会計における主な領域は一般的に、企業外部の利害関係者に情報提供することを目的とした「財務会計」と企業内部の利害関係者である経営者などに情報提供することを目的とした「管理会計」から構成される。

本科目では、財務会計の基礎から、貸借対照表・損益計算書といった財務諸表、及びそれらの分析等について学ぶ。また、我が国の会計基準の特徴やグローバル化への対応、リース会計、税効果会計、外貨建て取引、キャッシュフロー、監査等財務会計の応用についても取り上げる。更にそれらをベースに、経営目的達成のための活動計画の設定と実施に必要となる統制活動を支援し、経営意思決定に関わる管理会計についても学ぶ。