今日は8月3日。はちみつの日なんだとか。
はちみつの日にちなんで「はちみつ」というキーワードで遊んでみたいと思います。学生さんならだれもが利用できる図書館のデータベースを使いますよ。
たとえば「聞蔵Ⅱ」(http://database.asahi.com/library2/topic/t-srch.php)。
朝日新聞の記事を読むことが出来ます。「はちみつ」、まずは古い記事を検索してみましょう。「朝日新聞縮刷版1879~7999」がおすすめです。
1882年6月23日(M15)に蜂蜜事業の資金を募る記事があります。
○大和國吉野郡…(中略)…舊來蜂蜜を取事に
従事して居る者多き土地なるが
如何にせん養法迂遠にして利益
少なけれバ今般之を改良し且つ
若于圓の資本金を募り一層事業
を盛大にする見込なりと
こんな記事もあります。1893年3月25日(M26)朝刊の広告です。
弊舗櫻石鹸製造以來大に世の高評を得て
日々盛大に赴くハ深く愛顧の諸君子淑女に
謝する所なり今又化粧品として奇効を
有する蜂蜜を原量となし欧米諸國の製法を
参考し弊舗特有の製造法により種々有効の
材量を加へ一良石鹸を作り發賣せり品の
良否製法の巧拙及び効能の有無ハ實地
御使用の上御高評あらんことを乞ふ
定価一個15銭。「きめをこまかにし」「いろを白くし」「つやを出し」「にきび・はたけ・かおのあれ・しもやけ・水むしに効き」一切によく ことによきにほひあり……いまでもはちみつ成分が入った商品を使いますよね。香りもポイント。こういったところを見ると、女性が求める効用は、今とあまり変わらないのかしら、とも思いますね。
1927年12月6日の記事には「感冒と飲物」の中で発熱した時には「蜂蜜セウガ湯」が適当だと紹介されたり、1984年9月18日には、「チャーシュー(おそうざいのヒント) 」という記事で蜂蜜が照り用として挙げられたりしています。
他にも、1924年2月5日(T13)朝刊では、「蕎麦粉のケーキ 朝食のパンを暖く」という題で「朝食にパンを取る人のために幾らか變化のあるのも面白いでせう」と書き出されています。焼いた蕎麦粉のケーキに「蜂蜜、砂糖密をかけて熱いうちに食べるのです」と美味しい食べ方が提案してあります。挿絵には「ナットウ」と呟く人に「私のところでは不必要です」という女性の様子が描かれていました。
「はちみつ」に求める効用やイメージは、今のわたしたちと大差がないように感じますね。
さいごに、ジャパンナレッジから検索できる「デジタル大辞泉プラス」(https://japanknowledge.com/library/)もチェックしておきましょう。先ほどよりずっと新しい資料です。
株式会社ブルボンが販売するソフトケーキの商品名。
レモン風味のホイップクリームと
蜂蜜のゼリーを挟んだブッセケーキ。
何の説明でしょう。ぐっと「今」に近づきましたね。下記も載っているようです。
羽海野チカによる漫画作品。美術大学を
舞台にした青春群像劇。『CUTiE』2000年
6月号で連載開始、『ヤングユー』を経て
『コーラス』2006年7月28日号で連載終了。
(以下略)[2019年01月更新]
こたえは、ぜひデータベースの検索から探してみてください(*^^)
「はちみつ」をキーワードに、知らなかった情報に少しでも触れられたなら、遊んだ甲斐がありました。
こんなふうに遊びながら、データベースの検索上手を目指してみてはいかがでしょうか。