キャリア形成学科では、現代社会学・生活科学・経営学の3つの分野を同時に学ぶことができます。
その中から今回は現代社会学と江戸時代の暮らしを掛け合わせて、エコ活動に目を向けてみようと思います。
皆さん、江戸時代が一番エコな時代だったということをご存じでしょうか?
江戸時代は使えるものは修理・再生しながら、徹底的に使いまわすという文化だったのです。
調べてみると今では想像できないようなものもありましたが、今回は私たちでも活かせそうなものを2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1つ目は古着です。当時の普段着は古着が当たり前で、新しい服はほとんど着ていませんでした。
なぜなら江戸時代までの布はすべて手織りで高級なものだったからです。
そのため江戸の町には4000軒もの古着屋が存在していたと言われています。
キャリア形成学科でも役目を終えたドレスを本学に寄付してくださり、それをドレスや巾着の飾りつけなどに活用しています。
裁縫は苦手という方でも雑巾として使用するなど、ご自身にとって使いやすいようにアレンジすることが可能なので、要らないからとすぐに捨てるのではなく何か活用できないか考えてみるのも面白いですね。
2つ目は紙屑買いです。不要になった帳簿などの製紙品を買い取り仕分けをした後、すき返す業者に販売をします。
古紙をブレンドした再生紙は江戸では「浅草紙」、京都では「西桐院紙」、大阪では「港紙」という名前で販売していたそうです。
使用用途はちり紙から印刷用紙など様々でした。
私たちは当たり前のように紙を使っていますが、当時は名産品として扱われていたようです。また紙といっても真っ白ではなく、灰色に近い色だったそうです。
要らなくなった用紙は裏紙としてメモ代わりに使用したり、飾りつけや制作物に使用するなど色んな使い方ができると思います。
いかがでしたでしょうか?
社会問題を歴史的な観点から「今ならこんな形にアレンジできそう」と考えるのも大切だなと実感しました。
また12月13日にはKOKAエコアワードの表彰式が開催され、限られた字数や大きさで環境問題を訴えかける作品が多く、一人一人のアイディアや気持ちが伝わりました。
小さな積み重ねが未来を変えていけると思うので、この活動を通して普段から意識して生活していきたいと思います。