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2024.07.10先生方のキャリアステップを聞きました!
先日の1年生の基礎ゼミは、合同で行いました。
今回は、1年生の授業をあまり持っておられない先生方4名をお招きし、専門分野だけではなく、本学に着任するまでのキャリアプランや、その中で経験してきた仕事やこれまでの生き方や考え方の部分をお話してくださいました。
それぞれ、どんなお話をされていたのか紹介します。
トップバッターは、高野先生です。
高野先生は環境を専門とされていますが、大学時代は工学部でエンジニアの出身です。
大学卒業後は本田技研に就職し、車を軽くする研究をされていましたが、研究をしていく中で大学の先生になりたいという気持ちが出て、大学院に進学し本学に着任されました。
また、毎年沖縄県に行きダイビングをされているそうですが、ただ観光として綺麗な海を見に行くだけではなく、授業で使えそうなものを探しにも行っているそうです。
まさに、「仕事が遊び、遊びが仕事」という言葉が合いますね。
また、ゼミの様子を動画にして見せてくださいましたが、まじめな部分もありながら、「課題めんどくさいな」などツッコミも交えた動画で、ちょっとしたツッコミやひねりが面白かったです。
次に大島先生です。
大島先生は、建築・不動産・都市計画を専門とされており、大学だけではなく京都市でもお仕事をされており、まちを魅力的にうつすためのプロジェクションマッピングもされています。
大学時代では、3年生の時に研究をすることの楽しさに気づき、京都のまちを学問的に調べてみると生まれ育ったのに知らないことがたくさんあり、調べれば調べるほどその建物や街並みの特徴、背景が見えてくることが面白かったそうです。
また最近では、路地は子育てに向いているのではないかということで、新聞にも記事を取り上げられました。
次に宮原先生です。
宮原先生は、ファッションビジネスを専門とされており、大学では制作に打ち込んでいた日々だったそうです。
大学卒業後は、アパレル業界に就職しますが、子育てのために専業主婦だった期間もありました。
しかし、その期間の中で働きたいという気持ちは変わらず、子育ての傍ら時間の許す限り、色んなお仕事をされていました。
現在は、大学の先生だけではなく自身の事務所を構えたり、宮原先生の出身地の三重県名張市を盛り上げるためにご当地キャラクターの「ひやわん」をlineスタンプにするなど、幅広く活動・活躍されています。
最後に、小澤先生です。
小澤先生は、インド仏教学の専門で、ヨーロッパの古典文献学を使って研究されていました。
ヨーロッパと仏教は一見繋がりがないように感じられますが、丁寧に紐解いていくと答えが見つかり、文字の解読も10年かかったそうですが、ゲームのような感覚で楽しかったそうです。
仏教の視点から、私たちは社会で身に着けたものさしで自分と他人を見ていないかと問われました。
自分が置かれている環境に居続けるとそこに慣れてしまい、それが普通だと思いこんでしまいます。
しかし、本当は良いも悪いもなく、社会の模範で考え方や価値観は変わります。
常にフラットな視点で物事を見ることの大切さを教えていただきました。
以上が、4名の先生方によるキャリアステップでした。
ゼミや専門分野のお話は聞けても、キャリアステップや生き方の部分のお話を聞く機会は中々ないと思うので、とても貴重な時間となりました。
ぜひ、進路や今後のキャリアプランに役立ててくれると嬉しいです。