例年、幼児教育コース1年生のこの時期に、子どもの本とおもちゃの店「百町森」の店主柿田友広氏をお迎えし、おもちゃ講座をしています。今年は2時間連続で行いました。搬入していただいたおもちゃ、本学保育実習室にあるおもちゃ、あわせてたくさんのおもちゃを目にして、実際に触って遊びながらお話を聞きました。
・乳児期のおもちゃは、並べる、積む、つまむ、引っ張る、穴に入れる、手首を回す、押す、などの動きを発達に応じて引き出すものです。魅力的な色、形、同じ形を見つける、といった興味に添って子どもの自主的な活動が促されます。木のおもちゃは手触りが心地よく、音も耳に優しく集中して活動に取り組めます。学生も遊んで笑い声に溢れました。
・幼児期のおもちゃは、ごっこ遊びをするもの、構成遊びをするもの、ルール遊びをするもの、創造的に表現を作りだすものがあります。この日はルール遊びであるカードゲームをグループで楽しみました。このようなおもちゃは、自然と4~5人の輪ができて共同的に遊べます。知恵を絞り、推理しながら、声を出してコミュニケーションがとれる遊びです。
・柿田氏のお得意の、積み木ショーも楽しみました。安定した位置を探りながら置いていく積み木遊びは、集中力と手先の動きの微調整によって進みます。
学生の感想です。
「遊びにはしっかりと意味があるとわかりました」
「発達段階に応じたいろいろなおもちゃがあっておもしろいと思いました」
「アナログのおもちゃで声をだして遊ぶのがいいと思いました」
子どもの育ちを支える良質のおもちゃについてご紹介いただきました。これらのおもちゃを選んで環境として整えていくのは保育者の働きです。その第一歩を学ばせていただけた講座でした。