こども教育学科では、一昨年、昨年に続いて、特別支援教育に関する特別企画の第一弾として映画を見ました。
『さとにきたらええやん』 重江良樹監督/ノンデライコ制作2016年/ノンデライコ配給
日雇い労働者の街、大阪釜ヶ崎にある「こどもの里」は、障がいの有無や国籍の違いに関わらず、学校帰りに来る子、一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子、そして大人たちが休息できる場として42年間あり続けてきました。全力で生きる子どもたちと全力で向き合う職員や大人たちを追ったドキュメンタリー映画です。
混沌とした中に、生きる力がみなぎる100分でした。
学生の感想を挙げてみます。
・今まで見たことのない感じの映画で、障害、貧困、疾病といろんな環境に置かれた子どもの姿があって、その子たちをどう支援していくかに注目した。
・自分には想像もつかないくらいの状況の人たちがいて、その人たちを支える人たちがいるということを改めて知りました。
・自分の知らない世界だった。知れてよかったと思います。むしろ知ろうとしてこなかったことへの後悔と、自分にできることは何か、深く考えたいと思いました。
・里の施設はすごくものが多くて子どもに囲まれていて、にぎやかで憩いの場であることが分かった。
・子どもは様々な悩みをかかえながらも明るく生きていると思いました。
・この施設が正解ってわけじゃないけど、誰かにとってかけがえのないものであることに変わりはないし、大切なものを大切にできることがいいなと思いました。
・言葉にすることがとてもむつかしい映画でもあったけれど、まっすぐに生きているとはこういうことなんだと胸が熱くなった。
・子どもも親もお互いが壁にぶつかりながらも「さと」を通して一生懸命生きているのだとわかりました。
・それぞれにわけがありすぎてわかりにくかった。この映画を見なければリアルなあの世界はわからないままだった。
・地域ぐるみで交流を行っていることがすごかった。
学生の感性が大きく揺すぶられた鑑賞となりました。
続く特別支援教育に関する特別企画の第二弾では、「こどもの里」館長の荘保共子氏をお迎えし、講演いただきます。乞うご期待!