特別支援教育に関する特別企画の第二弾として、「こどものさと」館長の荘保共子氏をお招きし講演会を開催しました。
前週に視聴した映画『さとにきたらええやん』の舞台である釜ヶ崎のこと、多様な子どものこと、家族との関わりの生々しいお話は尽きることなく、90分間あらゆる感覚を目覚ませてお聞きしました。
子どもが集い、遊び場として始まった「こどもの里」は、困難なケースに寄り添うごとに事業が増えていき、学習の場、生活の場、ともに助け合い生きる場となってきました。多様なニーズに応える場となったわけです。荘保氏が初めから考えていたスタイルではなく、歩みと共にこのようになったとのことですが、どんな困難な状況でも子どもたちをまっすぐに見ようというまなざしが感じられます。
「子どもを地域から離してはいけない」「地域で子どもを守るのです」
「子どもの生活圏の中で子どもを守るのです」
「一人じゃないという思い、そこから安心と人を信じる力が生まれます」
「やりたいことをやった時、子どもの力がついてくる」
とのお言葉は、ご経験からの真実であります。
学生のアンケートでは、「障害、貧困、疾病他を含んだ特別なニーズがある子どもへの支援について、理解が深まった」との回答が多くありました。権利の主体である子どもと向き合うことについて、各自が考えを巡らせた講演会となりました。