2年生科目「総合表現Ⅰ」では身体表現と造形表現のコラボレーションという、ユニークな授業をしています。
まず、身体表現の授業では手遊びから始まり、ゲーム形式を取り入れた表現遊びやリズム遊び、オノマトペを動きで表現するなど、さまざまな体の動きを体験しました。造形の授業では新聞遊びや小麦粉粘土など、素材と遊びこむ体験をしました。それぞれの体験をもとに、素材の「感じ」を体で表現しました。
最後にこれらの体験を生かして、光華幼稚園の4歳児さんを対象に10分間の保育を考えて発表しました。各グループがものの様子を表した絵本を1冊選び、どのようにすれば子どもたちと絵本の楽しさを共有して表現遊びができるか、試行錯誤しながら考えました。
「しろくまくんのほっとけーき」を選んだグループは、ホットケーキが焼ける場面を園児と一緒に読みながら「ぷつぷつしてきたね。どんなふうかな」と園児達から声や動きを引き出して楽しみました。他にも一緒に風になったり、ぐんぐん伸びる様子を表現したり、まねっこ遊びをするなど各グループ工夫をこらして頑張りました。
学生の感想です
・自分だけでは考えつかなかったことを子どもたちが考えて教えてくれて、一緒に楽しめてよかったと思いました。
・子どもたちに伝わる言葉づかいや目線を合わせる大切さを実感しました。
・「もう一回やりたい!」と言ってくれたことがすごくうれしかったです。
・今後の実習や保育に活かして子どもが自由に表現できる環境を作り、表現力を伸ばすような保育を実践できるようになりたいです。
総合表現の授業は今後Ⅱ、Ⅲと続き、「表現」の世界を模索します。学生自身が豊かな感性を持ち、子ども達と表現することを喜び合えるような保育者をめざして、今後も学び続けます。