こんにちは、今日は造形ゼミの活動をご紹介します。
造形ゼミでは3年生は共同制作、4年生は各自の作品制作を行い、学園祭の日に展示しています。
昨年度は、3年生が絵本『きんぎょがにげた』(五味太郎著 福音館書店発行)の世界を立体的に表現、4年生は染め物や光の世界、リサイクル素材の制作などバラエティーに富んだ作品を制作発表しました。
3年生は「その色キレイ!」「どうやったら立体的にできるかな?」「それいいやん!もっといっぱい作ろう」などいきいきと話しを弾ませながら、どんどん作っていきました。絵本の世界が立体的に表れてくると、みんなもうれしい気持ちが高まっていました。
4年生は各自の世界を追求して制作を進めました。途中うまくいかないところは意見を交換したり、材料集めを協力しあう場面も見られました。
作品展で展示を行うときには、部屋全体の配置や作品の見せ方も工夫します。作品を作るだけでなく、どう見せるか、どう伝えるかも大切な学びです。
制作と展覧会で学んだことをもとに、3年生は振り返って考察、4年生は研究論文を執筆します。4年生は自分の作ったものが、どのような先行事例があるのか、自分自身の問題意識、表現方法、素材の選定、制作時の工夫、来場者の反応、保育・教育への応用についてなど様々な角度から自分の制作を振り返り、次への展望へとつなげていきます。研究論文の執筆は大変ですが、自分がつくったものを文章で振り返り表現することはやりがいがあります。
大学生活で懸命に作品作りに没頭し、表現活動に励む経験は、学生の感性を豊かにしてくれる大切な時間だと感じています。
去年の3年生が新4年生になって、どんな作品を創るのか、現在はオンラインでやり取りしながら進めています。次のゼミが楽しみです。
幼児教育コース 下口美帆