ノートをどう使うかは、勉強の基本です。「文字を書くために手を動かすことで脳が活性化する」とはよくいわれていることです。記憶が定着しやすくなるなど、手で書くことには大きなメリットがあります。今回は、4回生の採用試験対策のノートを例に考えてみたいと思います
●自分だけのノートを工夫する
採用試験対策ノートのポイントは「自分が見て理解できるかどうか」です。
人に見せるようなノートを作る必要はありません。ノートを提供してくれた学生は、間違ったところを赤字にし、1回目から2・3回目と繰り返すにつれて赤字が減少することが意欲につながったといっています。色分け、付箋等の工夫もされています。
●付箋ノート
大学ノートやルーズリーフに直接書き込むのが一般的ですが、近年の流行は「付箋ノート」。付箋ノートとは、必要事項をノートではなく付箋に書き、付箋をノートに貼って情報をまとめるという斬新なノート術です。
「付箋を並び替えて情報を整理できる」「内容ごとに付箋を色分けできる」ことによって、脳が整理されて理解度が高まるというメリットがあります。
●「ミスノート」(まちがいノート)
数学の勉強会に参加している学生には、「ミスノート」を作成・活用することを勧めています。間違った問題だけを別のノート(ミスノート)に記録しておきます。ノートには、どこを間違ったのか、正解に至るためのポイントを記入しておきます。少し期間をあけて、問題をやり直します。自力解答できるまで、繰り返します。このことによって、自己分析と戦略的な勉強が可能になり、苦手を克服できます。問題集を解いていて、理解できなかった問題・間違えた問題を、そのままにせずに、「ミスノート」を作って失敗と向き合い、効率的に勉強を進めてほしいと思います。
今年度の採用試験まで1か月少しとなりました。これらのノートには、「必ず合格して教員になりたい」という強い思いが詰まっています。最後までその思いを貫いてください。みんな応援しています。