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教員コラム

保育の『保』

 みなさんは保育や保健の「保」の字の成り立ちを知っていますか?

新聞に2回にわたって、「保」に関するコラムが載っていましたので紹介します。

 漢字の「保」は分解すると「人」と「呆」に分かれるそうです。にんべんである「人」が表すものはイメージしやすいのですが、「呆」は何を表していると思いますか?

これは、赤ちゃんがオムツをしている様子を表しているとのことでした。「呆」の字の「口」は頭の部分、「木」は胴体と手足なのでしょうか。大人が赤ちゃんを大事に抱えている様子を表したのが「保」という漢字なのだそうです。お母さんが赤ちゃんを抱っこしている様子を思い浮かべて、なんとなくほっこりした気持ちになっていました。そこからこの字に「まもる」や「たもつ」という意味が増えていったと説明がありました。

 そのあと、しばらくして、再び「保」の字に関わるコラムがありました。

 「褒める」の「褒」は「保」から発展した字とのことでした。「衣」という漢字を上下に分けて「保」を挟み込んだものだそうです。「子を懐に抱いて衣服がふくらんでいる様子を表し、そんな愛情あふれる大人の姿が「褒める」の原点ということでした。親や周りの大人が子どもの頑張りを認めて「褒める」ことが子育ての原点なのだと改めて感じました。

(参考:読売新聞朝刊3/10及び4/28「編集手帳」より)

               (幼児教育コース 智原 江美)