2021.06.04 こども教育の学び

小学校教員に必要なスキルを身につけていく授業(2)〜体育科指導法〜

 京都光華女子大学こども教育学科の「体育科指導法」の授業は、体育の理論と実践について、講義と実技を通して学ぶ内容で構成されています。

 初回の講義では、発育発達に応じた運動を行うことの重要性について学びました。例えばバレーボールについて考えると、小学校の体育では柔らかくて大きいサイズのボールを使用してソフトバレーボールを行います。そして、ボールをキャッチしたり、ワンバウンドしたりとルールを緩和することで、チームで協力して攻撃につなげることを段階的に学びます。いきなりバレーボールの一般ルールで活動しても、ボールの重さで手首を痛めたり、技術が伴わずボールがつながらなかったりするので、楽しさを十分に味わうことが出来ません。そこで、教師には、こどもの成長に応じた運動指導が求められるのです。

 他の例も紹介しましょう。写真1と2は、3チームで行うボール運びゲームです。同じゲームですが、小学生と高校生では3チームの距離が違います。小学生は巧みな動きを養うために、距離を短くして、たくさんボールに触ります。高校生は、9メートルの距離を取ってしっかり何度も走ることで持久力を養い、判断力もより必要になります。

「体育科指導法」の授業では、この写真1、2それぞれについて動画で動きの違いを確認し、発育発達と運動の目的をしっかり考えることの重要性について理解を深めました。(授業担当者・内田和寿)

(写真1)小学生のボール運びゲーム、(写真2)高校生のボール運びゲーム
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