「保育の心理学」は1年生の幼児教育コースの学生が履修している保育士資格取得に必須の科目です。また2年生の学校教育コースの学生のうち,保育士資格取得を目指す学生だけでなく,子どもの発達やこころの発達に興味・関心がある学生が履修しています。今年度はオンライン(オンデマンド型)授業として始まったところです。
「子どもの発達を理解することの意義」の授業回では,乳幼児の発達の理解として,「子どもは毎日変わる」「一人ひとりの子どもには個性がある」「子どもはからだで考える」「子どもは「今」を生きている」…,自分自身の体験を思い出しながら,子どもの発達を理解するとはどのようなことかを考えてもらいました。一部の学生のコメントを紹介します。
Aさん:毎日沢山の新しい発見をして、早いスピードで変わっていく子どもたちを沢山観察し、それを楽しみ、理解することが大事だと思います。「今はできなくても、やがてできるようになる」「できるまで待とう」「見守ろう」という子どもの成長を正しく把握し助けながら、見守る。そしてその成長に適した、環境を作ってあげることが発達を理解し、子どもたちのより良い手助けになると思います。
Bさん:乳幼児の発達を理解するとは、子どもたちの心も理解するということだと思いました。授業でも言っていた通り、子どもの発達は1人1人違います。ということは、子どもたちの心もみんなそれぞれ違うということです。子どもの発達=子どもの心という風に私は考えました。子どもの発達を理解することも非常に大切だと思いますが、まず子どもの心を理解しないといけないのかなと思いました。子どもの思いを否定してしまうと、自分自身を否定して成長してしまいます。そうなると、発達にも影響してしまいます。子どもが何を考えているのか、何を伝えようとしているのかを親、保育者が理解しようとしなければいけないと思いました。そのためには、毎日子どもたちの話を聞いてあげる、子どもたちを受け止めてあげることが私たちや保育者、親の役割だと思います。