2021.09.22 こども教育の学び

〈特別講義「子どもの育ちを支えるおもちゃ」を行いました〉

 「保育者論」の特別講義で、子どもの本とおもちゃの店「百町森」の柿田友広さんに登場していただきました。本学保育実習室のおもちゃ、そして「百町森」よりお借りしたおもちゃを並べた教室に入ってきた学生は、早速コロコロ、カタカタと音を鳴らして遊び始め、笑顔で授業が始まりました。

 お店の紹介から始まり、赤ちゃんの動画を紹介していただき、「見る」「触る」「握る」「引っ張る」「触りに行く」姿がおもちゃによって促されていることを学びました。そして色、手触り、重さ、音、安全性が考慮されたおもちゃの実物を見ました。成長発達に添って、「つまむ」「ねじる」「積む」といった、手先の動きを促すおもちゃで遊ぶようになります。幼児用では、ごっこあそび、構成遊び、ルール遊び、表現遊び、といったカテゴリーで、おもちゃのある環境づくりをすることも学びました。また、それぞれのおもちゃ遊びをイメージづける絵本、お話も紹介してくださり、子どもの遊ぶ世界観へ誘われました。

 ワークショップでは、4,5人で集まりアナログのゲームをしてみました。これらはメンバーでルールを共有して遊ぶ必要があります。同じ色をつなげて長いヘビを作るカードゲーム、ブタの形のコマをおんぶさせながらすすめるすごろく、数が揃ったらベルを「チンッ!」と鳴らすゲーム、でたらめな名前を伝達していくカードゲーム‥、と大学生も大いに楽しみました。

 良質のおもちゃは、「環境を通して行われる教育」のための必需品となります。環境づくりを考えていくヒントをたくさんに学べた授業となりました。

講義の様子:積み木ショーも見ました
おもちゃで遊んでみました
ルールのあるアナログゲームを楽しみました
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