4年生科目の保育実践演習では、「理想の保育園づくり」を通して、保育の学びの集大成をしています。
これまでに大学で学んだ専門知識や実習体験を活かして、育てたい子どもの姿と保育者の動きやすさを設置基準と照らしながら本気で考え、パンフレットと園庭園舎模型を制作します。
パンフレットには「食を通して心と体をはぐくむ」、「人にも自分にも優しくできる心豊かな子どもに」などの保育方針や保育内容、職員体制、預かりの時間、「自由遊び」「昼食」「午睡(お昼寝のことです)」などの一日の様子、年間行事などを考えて書きました。自然体験を志向した園が多いのが印象的です。
園舎模型では、立地から園舎の形、保育室の配置、園児の動線、園庭などについて考え、円形や花形といったユニークな園舎や中庭がある園、園庭を乳児と幼児で分けた園などが作られました。
できた園舎とパンフレットはロイロノートという学習支援アプリを使いながら、発表しあい、お互いの学びを共有しました。質疑応答では「自然の中ではどんな保育をするのですか?」「平屋建てにした理由は?」「トイレの数と保育の関係は?」など具体的な質問があがり、お互いの園をよく見て理解していることが伺えました。
この授業はこれまでの学びをまとめてよい所を集めて表現し、次世代への提言にもなる授業です。皆工夫をこらして熱心に取り組み、出来上がったときは達成感を感じている様子でした。