京都光華女子大学こども教育学科の国語科指導法は、学生が小学校教諭として国語の授業をするために必要な知識や技能を身に付けることを目的とした授業です。
学生は、文部科学省が示している国語科の目標を基に児童が確かな学力を身に付け、ものの見方・考え方を拡充することのできる授業力を磨いています。
具体的には、大きく次のような内容を学んでいます。
1.学習指導要領を基に国語科における授業の目標について。
2.児童が自ら問いをもち、主体的に学びを進めることができるような授業の組み立て方。
3.児童が主体的に考えることのできる問いの立て方。
4.自分の考えをもち、友達と意見を交流することで新たな発見が生まれる話合いの仕方。
5.授業を構造的に進めることができる板書の仕方。
6.児童の知的好奇心を揺さぶり、やる気を高める評価の仕方。
7.学習指導案の書き方。
今回は、学生が取り組んでいる板書の練習風景を紹介します。
板書とは、黒板に児童の思考の流れや、課題解決の道筋を表すものですが、チョークを使って文字や文章を書くことはとても難しいことです。チョークで文字や文章を書いてみると、字が大きくなりすぎたり、逆に小さくなりすぎたり、文章がねじれたり…、実際に体験することでその難しさを実感することができます。
重要なことは、体験を通して難しさを感じること、整った字を書くためにはどんなポイントがあるのか知りたいという思いを持つこと、ポイントを意識して練習を重ねて自分の成長を実感することです。
【国語科指導法を受講している学生の感想】
・チョークで文字を書くと、字のバランスがとりにくいことを実感しました。
・2年生がまだ習っていない漢字を無意識に書いてしまっていたことに気づきました。
・止め、はねに気を付けてもっとバランスの良い字を書きたいと思いました。
・色チョークの使い方についてポイントを学べたので、さらに工夫したいです。
・教職実習室の後ろから自分が書いた字を見ると、どこを改善すべきか良く分かりました。
・もっと練習して、児童が見やすく分かりやすい板書ができるようになりたいです。
【授業担当者から】
京都光華女子大学では、「今、何ができるか」ということよりも「どれだけ成長したか」ということを大切にし、個に応じた指導と支援を行っています。学生が成長する姿に感動します。