図工科指導法の授業で木版画の授業を行いました。
紙版画からステップアップして、技法も複雑になります。
なんといっても「彫刻刀」を使うので、緊張感が漂います。
安全に刃物を使うための持ち方や注意点、補助板の効果的な使用法をよく確認し、子どもにどう伝えるかも考えてから取り組みました。
実際に彫り始めると、「うわ~、懐かしい」と小学生の時を思い出し、「ここを白くしたい!」「ここは模様がきれいに出るようにしたい」と頑張って彫り進めるなど、楽しみながら積極的に取り組んでいました。補助版の使い方では、使ってみて「なるほど、こういう仕組みか」と分かった学生もいました。
今回は摺りの発展技法も経験しました。
伝統的な黒一色に加えて、カラー刷りやグラデーション技法、摺った後に紙の裏から着彩する裏彩色など、それぞれ興味のある技法にチャレンジしました。
版画ならではのキリッとした美しさがありつつ、オリジナリティも感じられる作品ができて、皆満足気でしたよ。
先生になった時に自信をもって活動できるように、楽しさと専門知識・技法の両方を体験し、それをどう子ども達へ伝えるか、考える授業を心がけています。