こども教育学科には、3年生4年生を対象とした英語科指導法という講義があります。
そこでは、半期を通し、小学校の高学年を対象に行われている教科としての外国語科指導、ならびに、中学年の領域として指導される外国語活動の理論と実践を学びます。講義では、最後に1つの単元を選んで、その指導案を作成し模擬授業を行うのですが、今回はこども教育学部全体で取り上げた「七夕」をテーマに、英語指導の単元計画を立案することから始めました。
小学校では、文科省から配布されているテキストや検定教科書があるので例年はそこから取り上げるのですが、今回は「七夕」ということで大変挑戦的な課題になりました。
参考になる教科書がないことに加え、一から単元を考えないといけないからです。
クラスでは6つの班に分かれ、各々文部科学省の3つの目標に合わせ単元計画を作っていきました。
ある班は、世界にある七夕祭を調べ英語で紹介し、またある班は、日本古来の「七夕の歌」の英訳を歌うことで子どもたちに英語の意味を考えさせる活動をしました。低学年向けの単元を考えた班は、Twincle Twincle Littlestarsの歌を動作を付け歌い、体を使って英語の意味を考える活動を取り入れました。高学年向けの単元計画には、将来の夢やなりたい仕事などを英語で短冊に書き、友達間でそれを伝え合うという活動もありました。
七夕の飾りを折り紙で作り「形の言い方を英語で学ぶ」という活動では、学生が手作りしたサンプル飾りがとても素敵でした。
模擬授業では、オールイングリッシュで指導したり、英語の知識・技能だけではなく「思わず気持ちを伝えたくなる」「聞きたくなる」思考・判断・表現を目指す活動を求めます。
そんな高いハードルを学生たちは、こちらの期待以上に軽々と越えていく様子が見られ、ロイロノート、パワーポイント、音源の使い方など、本学ならではのICTの活用が大変見事で感心しました。