「造形表現」「声・音」「動き」の3つの表現素材を探求する演習を経て、これらを総合的に生かした創作表現に取り組みました。2つのグループの様子を紹介します。
一つ目のグループは図形で書かれた楽譜を自分たちなりに読み解いて、速度を変えながら前進したり、姿勢を変えて止まってみたり、というユニークな表現を創りました。特徴的だったことは一言も声を発せず、手拍子と床を踏み鳴らす音を組み合わせ、そして手にした楽器で最小限の音を鳴らし、見る側も不思議な世界に引き込まれました。自分たちもやり切った、と満足していました!
二つ目のグループは、『もくもくやかん』という絵本を題材に創作しました。ちゃっぽん、ぷしゅっ、ぷしゅぷしゅぷしゅ~、のオノマトペと共に動きが大きくなっていきます。大太鼓を打ち鳴らし、やかんが盛んに沸き立つエネルギーを表現しました。
「造形表現」「声・音」「動き」といった表現素材の可能性を生かし、自由に表現を創っていく学生は生き生きとしています。見る側も展開にワクワクします。このような経験を経て、子どもたちの感受性と表現を大事にする保育者の資質が育まれていくのでしょう。