造形ゼミ4年生のIです。私は「ナニイロ」と題して、色をテーマにした絵本とアニメーションを制作しました。
今回の作品では、色を通じて見る人のイメージを広げられるような画面作りを目指しました。それぞれの場面について紹介します。
① ひと
満員電車や街の人混みなど、人が窮屈そうに蠢いているところをイメージしました。目の前にいる沢山の知らない人にも、それぞれの思う過去 や帰る場所がある。その様な感性を表現しました。
②にじ
虹は、空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象です。 そこから、光の中で色のついた水滴が煌めいているところをイメージし ました。背景の青黒橙の色は、夕暮れの雨上がりを表現しました。
③いのち
心臓は身体の一部であるため、細胞をイメージした絵を描きました。 気分や感情によって形や色を変える細胞、生き物によって大きさが異なる命を表現しました。
④ あい
親子愛・同性愛・ペットや植物を想う気持ちなど、愛には様々な形があ ります。しかし、どんな愛にでも相手を思いやる心の繋がりがある。 “様々な形”を色で、“心の繋がり”を絵で表現しました。
今回の作品「ナニイロ」は、アニメ「色づく世界の明日から」に出てくる絵本「なないろのペンギン」に インスピレーションを受け、制作した作品です。 「なないろのペンギン」は“私の色は何色かしら”という言葉で終わります。 身の回りのモノ、目に見えないモノをどんな風に感じてもいい。人は何色にでもなれて、それ がどんな色であってもいい。そんな思いを込めて制作しました。