幼児教育コースの最後の実習となった保育実習Ⅱ・Ⅲを終え、大学に戻った学生らは実習中の印象的なエピソードをもとに、子どもの気持ちと保育者の対応を見直す考察を重ねました。そのまとめとして、グループごとにエピソードをロールプレイで表し、意見を交わす実習報告会を行いました。エピソード題を挙げます。
・「実習生のとりあい」
・「延長保育でのつみ木の取り合い」
・「室内遊びでのおもちゃのけんか」
・「園庭でのトラブル」
・「貸し借りができるようになった」
・「友達を探して…」
2会場に分かれ、それぞれにコメンテーターとして、愛光兜台こども園の奥野先生、下田部保育園の永安先生に参加いただきました。けんかの場面を見守り、両者の言い分を取り持つ保育者の葛藤、幼い子どもが発する短い言葉に込められた意味を読み解こうとする姿勢について、ご助言いただき、思考を深めることができました。学科の先生方からも質問、コメントをいただき、一生懸命に考え合うことができました。
学生は、実際に劇をしてみて、「その役の子どもの気持ちがわかった」「実習生に言葉をかけてもらって後押ししてもらうことを子どもは期待していることがわかった」と、その子の立場で感じることができたようです。エピソードを基に「意見を交わすことが楽しかった」「協力して出来た」と充実している様子でした。
2年間にわたる、4回の実習を終え、学生代表が総括と感謝を発表しました。皆さん、よく頑張りました。実習は団体戦!みんなで乗り越えられたことを称え合いました。