「懐かしい!」と高揚する卒業生の横には、きょとんとした幼子がいます。この子にとっては懐かしの場ではなく、初めて見るおもちゃ、初めて会う人たちばかりの中で、活動を始めていく出会いの場であります。ママの母校だから安心、と感じてくれたでしょうか。ご機嫌の声を発してくれました。
後半は、みんなで丸くなって座り、学生スタッフによるお楽しみタイムです。わらべうたあそびの絵本を見ながら、「だーるまさんだーるまさんにらめっこしましょ」「いっぽんばしこちょこちょ」「かーごめかごめ」「げんこつやまのたぬきさん」を一緒に歌って遊びました。子どもたちはママのひざ元で体を揺らし、揺らしてもらって心地よさそうでした。
「子育てをするようになって、在学中に授業でわらべうたを習ったことが大事だったと感じます」「今日、学生さんがしてくれたわらべうた遊びも、一緒に歌えました」と話してくれました。きっと、わらべうたを歌うことは子どもへの語りかけであるという実体験をされたのだと思います。こうして子育てを楽しみ、そして、将来職場復帰するときには、この感覚を大切に保育をしていってほしいと思います。
教員の私も、学生にわらべうた遊びの魅力を伝えられるように頑張ろう、と思った日でした。