11月14日、1年生幼児教育コースの授業に、3組の親子をお招きしました。光華こどもひろばに続けて参加してくれている親子です。お母さんの膝の上におすわりしているAくん、いつもの保育実習室の様子と違うことにとまどって「ママ!」を連発するBちゃん、おもちゃを手に遊び出すCくんの姿を見ながら、交流会が始まりました。
まずは、妊娠がわかったときの驚きと喜び、お腹の子に名前を付けて呼びかけて過ごした日々、検診の度に満たされた思いになったこと、逆に、検診で少し心配なことを言われて悩み、夫婦で真剣に話し合ったことなど、出産の日を迎えるまでの心情をお聞きしました。そして生まれ出る瞬間の念じるような思いと、「やっと会えた」という安堵とをお話しされ、学生はのめり込むように聞いていました。その日から子育ての日々が始まったわけです。生活がすっかり子ども中心に変わってしまったのだけれども、子どもの笑顔が元気の源であることもお聞きしました。
「出来ることが少しずつ増えていくこと」「親の懐に飛び込んできてくれること」が子育ての喜びでありますが、「母親なんだからがんばらなくちゃ」と思って「一人でするしかない」と思ってしまうときに子育ての辛さを感じておられることも伺うことが出来ました。そんな中、光華こどもひろばのことを知り、継続して来られている3組の親子です。同じ年齢の子どもと意識し合って遊んでいる姿に、「こんな風に子どもって育つんだ」と思われ、また、お母さん同士の交流の場にもなっています。
後日、光華こどもひろばに参加した学生は、Aくん、Bちゃん、Cくんとの再会を喜び、声をかけ、お母さんともお話をしていました。学生にとって、子育て支援を考えるひとときになったことがありがたく、嬉しいことでした。また、学生は感想カードを書き、3人に届けました。
お母さんからは、「子育てに夢中の日々は、過ぎた苦労を忘れてしまうけれど、今回の交流会でお話しする機会を頂いたので、気持ちを整理することができました」「きちんと話を聞いてもらうのは久しぶりの機会でした」との感想を頂きました。お母さんにとっても得るものがあったひとときのようです。
この交流会は、「光華子育て支援かがやき隊」で支援頂いています、右京区まちづくり支援事業の一環として行いました。