2024年4月に京都光華女子大学短期大学部に着任いたしました白水雅子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。私は兵庫県で生まれ育ち、前職も前々職も兵庫県にある歯科医院や歯科衛生士養成校2校で勤務をしていました。私のように同じ地域に長く住んでいると、街で同級生や知人に出会うこともしばしば…。
先日、商業施設で買い物をしていると、急に呼び止められて「先生、覚えてる?私、学生の時に生活態度を注意されて『そんなんやったら歯科衛生士としてやっていけへんで!』って怒られたけど。」(今なら〇〇ハラスメントですね、すみません)「でもね、卒業してからずっと歯科衛生士を続けてるねん!」と声をかけてもらった嬉しい出来事がありました。
また違う日には「まーちゃん!(あだ名です)母校の同窓会役員やろ。今まで私らの学年で正式な同窓会がないのは、まーちゃんが動いてないからやで!」(えーうそ、私?!)などと思ってもみない角度からご指摘を受けたこともあります。
このように年齢を重ねたからこそ遭遇する驚きの再会を通じて、ふと「自分の周りの知人や友人たちは、どうして歯科衛生士として長く働き続けているのだろう。」と考えました。未だ女性が大多数を占める歯科衛生士では、女性特有の出産・育児、家族の介護と、多くのライフイベントを迎える可能性があります。このような紆余曲折がありながら、第一線で働き続けられることは、歯科衛生士として働くことが経済的な結びつき以上に自分から生まれる環境や人、地域との関係が精神的な安定につながっているのかもしれません。よくある表現になりますが、「手に職を持つ女性」やっぱり強い。
京都光華の歯科衛生学科の歴史ははじまったばかりですが、数年後に街で「元気でやってるよ!」とたくさん声をかけてもらえるように、学生の皆さんが自分の個性に気づき、生かす力を養える学びの場を作っていきたいと思います。