授業紹介

食品衛生学実験のご紹介

 近畿地方も、平年より遅い梅雨入りを迎えたそうですね。京都も雨の日が続いておりましたが、ここ数日はいいお天気です。

 今日は「食品衛生学実験」の一部をご紹介したいと思います。

 “食品衛生”とは、食品の生産・製造・加工から最終的に人に摂取されるまでのすべての段階において、食品を安全な状態に保つために必要なあらゆる手段を意味しています。つまり、安全な食を提供しなければならない栄養士・管理栄養士にとって、とっても大切な知識・技術なのです。

 身近な食品に含まれている添加物を抽出・分析したり、食品を劣化させる要因について考察したり…。この日は食中毒の原因になり得る細菌に関する実験を行いました。特定の細菌を採取し、増やすためには、無菌的な状況で作成した寒天培地を使用する必要があります。慣れない実験操作に最初は戸惑っていましたが、みんな上手に作業を進めていました。

 実験の待ち時間には、サバに寄生するアニサキスを探します。

 アニサキスとは寄生虫(線虫)の一種であり、アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生で食べることで、 アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。近年、芸能人の方がアニサキス症に罹ったと報道があったりしたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 この日もアニサキスがたくさん発見されました?この経験を通して、どんな魚のどんな部位に多く見られて、どうすれば食中毒の予防ができるのかを学んでほしいと思います。

 オープンキャンパスでは、食品衛生学実験の授業で実際に学んでいる、正しい手洗いの方法等についても紹介しています。みなさまのお越しをお待ちしております♡

実験の授業はこれまでにもたくさん経験してきた学生たちですが、「無菌操作」は初めてで緊張気味です…

身近な場所や部位がどれだけ汚染されているかを調べます。

アニサキス…見つかるかな⁇