健康科学部 健康栄養学科 管理栄養士専攻 /健康スポーツ栄養専攻 ニュース 大学卒業後は病院に就職、管理栄養士を目指すきっかけ

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大学卒業後は病院に就職、管理栄養士を目指すきっかけ

はじめまして。この春から入職しました助手の平田と申します。

現在、調理実習、給食マネジメント実習の実習助手を担当しています。

 
学生時代は実家から通い、通学時間を活用して国家試験の勉強に充てていました。

家では誘惑が多いため、授業がなくても登校し、ゼミ室でゼミのメンバーと一緒に勉強していました。人に教えられるようになれば理屈ではなく、理解して覚えることができるので、講義形式で教えあっていました。
卒業研究では、学会発表するために何百ものアンケート調査を行ったため、国家試験の勉強と両立するのは大変でしたが、ゼミのメンバー同士で助け合い、一緒に乗り越えることができました。
学生のうちに学会発表を経験させていただいたことは、今でも貴重な経験だったと感じます。

 

大学卒業後は、病院に就職し主に調理や献立作成を経験しました。病院の献立作成は、疾患に合わせて細かく食種が分かれているため、常食(普段日常で食べているような食事)からたんぱく質コントロール食や脂質コントロール食、塩分制限の食事などに展開していきます。
直営の病院だったため、行事食は管理栄養士が考案し、調理師と何度も試作を行ったものが患者さんに提供されます。
嚥下食(嚥下機能のレベルに合わせた食事)を食べている患者さんにも季節を感じてもらえるよう、食べやすく工夫した手作りのデザートなども提供していました。

なかなか思い通りにならず苦戦することもありましたが、患者さんから、「見た目もきれいで美味しかった」「美味しく完食できた」「家でも作りたいからレシピを教えてほしい」など意見をいただくようになり、管理栄養士としての自信にも繋がりました。 

病院には治療に来られているので、治療のために必要な栄養量の食事を食べていただくことが大切です。食欲が落ちている方にいかに食べていただけるかが重要になります。
皆さんも外食されるとき、まず見た目で判断すると思います。
バラバラに盛り付けられていたり、色が悪いと実際食べてみると美味しくても、なかなか手をつけようとしませんよね。給食マネジメント実習の授業では、実際に自分たちで考えた献立を他学科の学生や、教職員に食券を販売して食べに来ていただきます。食べに来ていただくために栄養量はもちろん、見た目や味、衛生管理、値段などを考慮して献立を立てます。
施設に合わせた献立作成ができるように、献立作成の基本となることを学ぶことができます。私はこの授業で献立作成したデザートを、実際に嚥下食用のデザートにリメイクして活用していました。

 

管理栄養士を目指すきっかけとなったのが、高校生の時の入院がきっかけでした。
絶食期間が2か月ほど続き、食べることができるのは当たり前ではないこと、食べ物によって健康になること、食べることの大切さを知りました。
治療に貢献できる管理栄養士になりたい!と思い、この頃から病院の管理栄養士を目指すようになりました。

食べることが好き、家族が病気になったから…など管理栄養士を目指すきっかけはそれぞれだと思います。管理栄養士が活躍している場は多くあります。

どのような栄養士・管理栄養士になりたいか京都光華女子大学で見つけていただきたいです。

大量調理の授業で提供した給食やリーフレットなど