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研究室活動

研究室活動紹介 ~岩中先生~

私たちの研究室では、「健康的な生活を送り、健康寿命を延ばすためにはどうすれば良いのか?」、「生活習慣病の改善・予防のためには、どのようなことに気を付け、食事や運動を行えば効果的なのか?」、という想いのもと研究を進めています。具体的には、小型魚類のゼブラフィッシュを実験動物とし、分子生物学的・生化学的解析方法を用いて、主に細胞レベルでの解析を行っています。

 昨年度の卒業研究では、ゼブラフィッシュに運動をさせて、どのような遺伝子発現が起こるのかを評価しました。ラットやマウスに運動をさせる方法は確立されたものがあるのですが、ゼブラフィッシュのような魚類にはありません。ゼミ生たちには色々と試行錯誤してもらいましたが、最終的にはビーカーの中に渦を作り、その回転数によって運動強度を設定する方法でゼブラフィッシュに運動をさせてもらいました。遺伝子発現は運動後に合成される細胞内のmRNA量によって評価しました。

新型コロナ感染拡大の隙間に実験を行ったので大変でしたが、楽しそうに実験してくれていました。この実験系は立ち上げたばかりですので、まだまだ改善する必要があるのですが、今年のゼミ生たちが引き継いでくれると思います。 どこの大学でも実験動物を使うとは思いますが、本研究室ではラットやマウスといった哺乳類を使わず、より低位の動物である小型魚類を実験に使用しています。

私も学生のときはラットを使った実験に苦手意識を持っていましたので、同じ思いを持つ方はぜひ一緒に研究しましょう!