高齢者が健康的な生活を送るためには全身の筋力低下を防ぐことが重要ですが、そのための運動は、それぞれの身体状態に合わせて、無理なく適切な方法で行うことが大切です。
このため、健康づくりを含めて、高齢者の方々の様々な相談支援活動に取り組んでいる「京都市長寿すこやかセンター」では、ボランティアの方々に協力いただき、京都市内の各地域で「いきいき筋トレ※」の普及を進めており、本学学生もそのお手伝いをしています。具体的には、ボランティアの方々が「いきいき筋トレ」の正しい方法を学ぶためのDVD動画の作成にあたって、本学の健康栄養学科健康スポーツ栄養専攻の3回生が、実際の動作を説明するモデル役を務めています。
撮影スタジオで照明やカメラ、たくさんのスタッフの方々を前にして、表情豊かに決められたセリフを適度なスピードで話すという役目は、慣れない学生たちにとってなかなか手ごわいミッションです。最初はナレーションをテンポよく話すことができませんでしたが、スタッフの皆さんに「笑顔はいい」という言葉をいただきながら、これから数回のリハーサルや撮影本番を繰り返して動画の完成を目指していきます。
健康栄養学科では地域の皆さんの健康づくりに役立つ活動をしながら、学生自身が大学内では経験できない経験を通じて、社会の様々な分野で活躍をしておられる方々の業務やご苦労について、新たな気付きを得る機会を提供しています。
「いきいき筋トレ※」・・・京都市が作成した、特別な道具を使わずに、自分の体重を使って手軽にできる、高齢者の健康づくり、介護予防のためのプログラム