みなさま、こんにちは。中木です。今日は健康スポーツ栄養専攻の卒業研究についてご紹介したいと思います。
私は「せっかくの女子大なんだから、女性の健康にかかわる研究がしたい!」と思っていて、女性ホルモンのひとつ・エストロゲンがもつ、エネルギー調節機能や食欲への作用を研究テーマに掲げています。今年は「月経(生理)周期で甘味への嗜好性は変わるのか?」を調べることにしました。
生理前になんだかとってもおなかが空いたり、なにか特定の食べ物が食べたくなったりすることってないでしょうか?新型コロナウィルス感染症の影響で通学がままならなかった際に、卒業研究ではアンケート調査をしていたのですが、生理中と比較して生理前に「甘いもの(特に、ケーキやドーナツなど)が食べたくなる」と訴える方が多かったことに着想を得て、今年度は濃度の異なるスクロース溶液(砂糖水ですね)やカスタードクリームを用いて「どちらが好きか?」を調べる実験をしています。
教科書に書かれた「すでにわかっていること」を学ぶことも大切ですが、「まだわからないこと」を探求するのが大学での学びであり、卒業研究の醍醐味!とはいえ、どういった実験を行うか、といったところから組み立てるのはもう大変…(笑)。教員と学生が一緒になって勉強し、ディスカッションします。それに、月経周期毎に実験を行うということは、被験者の方一人ひとりに合わせる必要があります。それでも学生たちはシフトを組んで、実験の際には朝早くから登校して準備をし、取り組んでくれています。
私も午前の授業がないときには実験に立ち会いますが、今では学生の方がしっかりしていて、私がひとりで実験室を右往左往…(ごめんね)。どのような結果が出るのかはまだわかりませんが、いずれは月経周期や性差に応じた栄養・食事指導に活かしたいと思っています。今から卒業研究発表会が楽しみです。