みなさま、こんにちは。健康栄養学科健康スポーツ栄養専攻の中木です。以前ご紹介した「生理前に甘いものが食べたくなるのは気のせい??」の続編をお届けします。
健康スポーツ栄養専攻4年生たちと取り組んだ、「月経(生理)周期で甘味への嗜好性は変わるのか?」に関する実験ですが、ここで得られたデータの一部をまとめて2023年12月9日に行われた第22回日本栄養改善学会近畿支部会学術総会で発表したところ、若手表彰をいただくことができました💛
まだ検討を続けていますのできちんとした形にまとめられておらず、詳しい結果をお示しできませんが、「生理前に甘いものが食べたくなるのは気のせいではない」という根拠をお示しできるかもしれません。2023年度卒業研究は無事終わりましたが、引き続き4年生は3年生への引継ぎも兼ねてこの実験を手伝ってくれていて、今は女性被験者だけではなく、「男性だったらどうなのか?」「甘いものが好き!おいしい!と感じることに性差はあるのか?」を確かめるべく、男性被験者も対象に実験を続けています。(快くご協力くださる被験者の皆様には本当に感謝しています。)
女性被験者の場合は月経周期毎にデータを取る必要がありますので、場合によっては土日祝日でも実験しています。朝早くから準備する日もあります。大変です(笑)。でも、興味深くないですか?(わたしだけ?笑)こういった探求ができることが、大学での学びの魅力だと思っています。
月経に関する研究を始めて7年ほどが経とうとしていますが、多くの女性が月経前や月経中に様々な症状に悩まされていることを知りました。なんとなく恥ずかしく感じて気軽に相談できなかったり、こんなものなのかな?と思って我慢したりしていることってたくさんあると思うのです。いつもと変わらず元気に勉強したりお仕事をしたりしているように見えても、本当はしんどい日もあるのかなぁと思うと、みんなプロフェッショナルだなと思ったりもしています。私自身が、自分の研究を通して「自分だけじゃなかったのか」と思うこともたくさんありますし、関わってくれた学生の中には「恥ずかしいことじゃないってわかって、病院に相談に行ってみました!」と言いに来てくれることもあります。これまで治らなかった病気を解明したり治したりできる研究ではありませんし、こんなことをやって何に役立つの?と思う方もおられるかもしれませんが、「女性の健康」を考える一助になったら、そして、それを一緒に学べる仲間が増えたら嬉しいです。