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研究室活動

研究活動紹介(水道ゼミ)その1

みなさん、こんにちは。健康栄養学科 管理栄養士専攻教員の水道です。私たちの研究室では、天然素材(生薬・ハーブ・野菜・果物・乳酸菌など)の機能性研究やこれら素材を利用した機能性食品作りを行っています。

2024年度のゼミでは、3つのチームに分かれ、次のような卒業研究に取り組んでいます。

Aチーム:薬用植物「キハダ」の葉の粉末を配合した機能性菓子作り
薬用植物「キハダ」は、ミカン科キハダ属の落葉高木で、その樹皮の内皮を乾燥して粉末にしたものは古くからオウバクという生薬の原料となっています。一方、キハダの実や葉については、食用部位であるにもかかわらず、殆ど利用されることがなく、廃棄されてきました。
私たちは、この未利用資源の葉に着目し、数年前よりその機能性を研究するとともに食品への応用について取り組んでいます。これまでの研究により、キハダ葉にはカルシウムやβ-カロテン、ルテインなどの栄養成分が多く含まれており、虫歯菌に対する抗菌作用があることも確認しています。

Aチームでは、この研究活動の一環として、キハダの葉の凍結乾燥粉末を配合した機能性菓子の作成に取り組んでいます。1回目の試作ではチョコレートやカップケーキを作り、キハダ葉粉末の有無での味を比較しました。
                     その2に続く

<キハダの葉>

<キハダ葉の凍結乾燥粉末>

<試作風景>