2024.09.20 教員コラム

グルコース値を計ってみた。

みなさん、こんにちは。中木です。今日は、Abbott社のFreeStyleリブレ2(以下、リブレ)を試してみたのでレポートします。

 糖尿病の方が自分で血糖値を確認する際に、指先に小さな針を刺して出血させ、その血液を専用のセンサーで読み取り、測定されているのはご存知でしょうか。高校生のみなさんはあまりぴんと来ないかもしれませんね。この方法は広く使われていますが、針で指先を指す痛みがあることと、その時点での血糖値しかわからない、という欠点があります。

 今日ご紹介するリブレは、センサーを上腕に取り付けることで最大2週間分の“24時間経時的グルコース値”を測定・記録することができます。センサーを付けたままお風呂もプールも入れちゃいますし(水深1mで30分間までは問題なく使用できるそうです)、しかも、スマートフォンで読み取りができちゃうのです!!正確には“血”糖値(=血液中のグルコース値)ではなく、間質液中のグルコース濃度を測定しているのですが、その相関は高いことが証明されており、食べるものや食べる順番、運動などで、どの程度血糖が上下するのかをリアルタイムで確認できる良さがあります。
※詳しい原理や注意点等は、Abbott社のホームページにてご確認ください。

 私は現在、甘味の嗜好性について研究しているので、今後活用できないか、まずは自分で試してみようと思い、取り寄せてみました。

 センサーはスタンプのようになっていて、上腕にぽん!と貼り付けるのですが、意外に針が太くて長いぞ…という印象(見なきゃよかった)。勇気を出して貼り付けてみましたが、全然痛くない。例えるなら、腕をぱちんと叩かれたくらいの感じです。そして装着してからも違和感がない。なんで。不思議😮外した後でわかったことですが、うまく言えないけれど柔らかい針(?)なんですよね。すごい技術だ…。

 甘いお菓子を食べると血糖値が急上昇することや起床時に血糖値が下がっていることは“あたりまえ”のことだと思っていましたが、グラフを目にすると気持ちにも変化が現れるというか、食行動に影響があるのを感じました。例えば、起床時に血糖値が低い状態で菓子パンを食べたら、グラフが急上昇していたので、野菜とかゆで卵から食べようという気持ちになったり、甘いパンよりサンドイッチにしようかな、おにぎりの方がいいかな、と思ったり。菓子パン=悪者というわけでは全くないのですが(おいしい!大好き!笑)、特に糖尿病の方には食べ方を考えていただくきっかけになるのかなと思いました。糖尿病の方に限らず、自分の健康に興味を持つきっかけになり得ると思います。今後、研究に活用することがあれば、またレポートします♪

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