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教員コラム

バーチャルリアリティ(VR)と栄養管理!?

 以前からゲームの世界では知られていたVR技術も、一昨年あたりから急速に様々な場面で活用されるようになりましたが、今年開催された栄養学の学会においても、VRを使った大変興味深い研究結果が報告されていました。

 被験者に、肉眼で大きさを認識して菓子を食べてもらうよりも、VRによって実際よりも大きいと錯覚させた状態で菓子を食べてもらう方が少ない量で満腹感が得られるという結果でした。食べ物の味を決めるのは舌だけでなく、視覚や聴覚などの五感なのではないか?それならば錯覚を利用して味を変えることができるのではないか?という研究は、心理学者のチャールズ・スペンスらによってすでに行われているそうです。同じように、VRによって食べ物の大きさを錯覚させることによって少ない食事量で満腹感を得られれば、肥満の予防にも繋がることが期待されます。

 近未来では、VRを活用した栄養管理も日常的になっているのでは?それならば授業にVRを導入して体験することも、栄養管理への可能性を研究することに繋がるかもしれませんね。