こんにちは。StayHomeの日々、いかがお過ごしですか。
私は大好きなボルダリングジムに通えない為、せめて何か体を動かそうと、時間を見つけて家の整理整頓に勤しんでいます。
さて、作業中ついつい手が止まってしまうのが、本を整理している時。あれ~こんな本あったっけ~と軽くパラパラめくったつもりが、ガッツリ読んでしまうなんてことも・・・。これではいつまで経っても終わりませんね?
そんな手持ちの本の中から、これから不定期で興味深かったものをいくつか紹介したいと思います!大学にも同じものがあるかも?興味のある方は探してみてくださいね!
その①
『若い読者に贈る 美しい生物学講義 ―感動する生命のはなし』
(更科 功、ダイヤモンド社、2019.11.27 第一版発行、2020.01.16 第三版発行)
私は大学を卒業し、管理栄養士として働いてからやっと「科学」に興味を持つようになりました。
調理だけでなく、病院や高齢者施設で対象者のみなさんと関わる中で、疾患や身体機能に触れたことが大きなきっかけだったと思いますが、大学生の頃は、元々「ザ・文系」人間で科学を勉強してこなかった自分にとっては苦痛でしかありませんでした。
苦痛というか、今思えば「食わず嫌い」ならぬ「やらず嫌い」で、科学を勉強する努力すらしていなかったように思いますが・・・(苦笑)。
実験中、よく試薬の単位を間違えて失敗し、班のみんなから「もう!あんたはピペット握るな!!」とよく怒られていたことを思い出します。とほほ。
さて、本書はそんな科学音痴の私にもやさしく、生物学とは何ぞやというところから、地球を取り巻くありとあらゆる生命そして科学について、時にはクスっと笑えちゃう、ユーモアな切り口で解説されています。
科学は100%正しい結果は得られないけれど、それに取り組む意味を教えてくれます。
私の興味深かった章は以下のラインナップです。
『第2章 イカの足は10本か?』
『第7章 さまざまな生物』
『第8章 動く植物』
『第10章 動物には前と後ろがある』
『第17章 がんは進化する』
ちらりと紹介しますと、第2章では、イカの足は10本ダ!ということを科学的視点でどう証明するのか、科学では「推論する」ことがとっても大事、ということが書かれています。
これは当時大学生だった自分に読ませたら、「なんで実験のレポートって推測とか仮説とか結果とかこんなに面倒くさい書き方せなあかんの?!」という考えを改めたことでしょう。きっと。
もちろん分かりやすいといっても、専門的な知識を解説している本なので、繰り返し読まないと理解できない部分はありますが、勉強の導入として、「ふむふむ!そう考えるのか!」と新しい発見が沢山ありました。
これから専門科目を学び始める1年生から、国家試験に挑む4年生まで学年を超えて読める内容かもしれません。
著者である更科先生は序章で『この本は、生物学に興味を持ってもらいたくて書いた本である。タイトルには「若い読者に」と書いたけれど、正確には「自分が若いと勝手に思っている読者に」だ。好奇心さえあれば、百歳超えの人にも読んで欲しい』(p.005)と仰っています。
好奇心に年齢は関係ない。勉強はいつだって好奇心があれば楽しいものだと、気づかせて貰える本でした。
では、本日はここまで♪最後まで読んでくださりありがとうございました!また次回お会いしましょう。実習助手の中尾でした。