みなさんこんにちは。実習助手の中尾です。
不定期でお送りする本の紹介シリーズ、今回は2冊を取り上げます。当学科コモンズにも配架されているものですよ~。
今は入構制限が掛かっている為、大学へ探しに行こう!・・・とはいきませんが、もし在学生のみなさんのお手元にあるものでしたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
その②
『調理のためのベーシックデータ第4版』
(女子栄養大学出版部、1990年6月初版第1刷発行、2012年2月第4版第1刷発行)
現在第5版が最新のこちら。栄養学を学び始めた学生時代からの相棒です。
内容が古い部分もあり、ボロボロですが、何故か手放せない・・・。最新のデータは第5版を参考にしつつ、現在も愛用しています。食材の配合や調味パーセント、乾物の戻し率といった調理に役立つ情報がギュッと凝縮されていると共に、実際に食事から摂取する食塩の量の目安が把握できたり、外食や中食の主食の重量やエネルギー等も記載がされているので、栄養価計算や栄養指導でも活用していました。現場時代、とてもお世話になった1冊です。
学生時代は「こんなデータ、何に使うんだろう」と思うような部分も、実際現場に出て役に立ったことが多くあります。言い変えれば、学生時代に気づくことが出来なかった部分が見えてきますので、一見つまらなく見える教科書や参考書も将来活躍してくれるかもしれません。
私は大学を卒業し、管理栄養士の国家試験に合格したその日に断捨離感覚で大学時代の教科書を大方捨ててしまったのですが(今思ったらおバカなことをしました。就職したら結局必要になって買い直したもの多し。)、このベーシックデータだけは勘が働いて「使う気がする。」と残していたので、その部分だけは当時の自分を褒めてあげたいと思います。
その③
『NEW 調理と理論』
(山崎清子、島田キミエ 他、同文書院、2011年4月20日第一版第1刷発行、2014年4月1日第一版第4刷発行)
この本は、私が給食栄養士時代、憧れの先輩栄養士さんから教えて頂いた1冊です。
当時、先輩が立てる献立はいつも評価が高く、残食量(食べ残し)が少なかったので、私の献立とはどう違うんだろう・・・といつも悶々としていました。
ある日思い切って尋ねると、「仕方ない。私のバイブルを見せてあげる。」と差し出された本がこちらです。
正直、最初は図解と文章だけで何のこっちゃ分からず、読んでいても楽しくもなんともなかったのですが、毎日仕事をこなすうちに、調理技術を少しずつ身に着け、献立作成のコツを掴めるようになった時、面白いように内容が自分の中に入ってくるようになりました。
「結局、昔から継承されている配合や味が、今も勝ち残っている。料理は科学。人間が美味しいと感じるのには理由がある。基本って大事だよ。」と先輩、そしてこの本に教えて貰ったことが今でも自分の中で基盤になっています。
さて、外出自粛が緩和されたとはいえ、自宅で過ごす時間が多い今、ぜひ自分の興味のある「栄養」や「運動」の本にも触れてみてくださいね♪