不定期でお送りする本の紹介シリーズ、今回も2冊の紹介です。
その④⑤
◆『からだにおいしい 野菜の便利帳』
(板木利隆監修、高橋書店、2011年6月30日発行)
◆『素材よろこぶ 調味料の便利帳』
(髙橋秀雄発行、高橋書店、2017年5月20日発行)
このほかにも魚や日本の野菜に特化したシリーズが展開されている『便利帳』シリーズ。日本図書館協会選定図書にも選ばれているそうですよ。
こちらは、勉強の為に手に入れたんだ!というより、読み物として私は楽しんでいます。写真がとても綺麗で見やすく、レシピや流通方法、歴史など、日本を取りまく食の知識がたくさん散りばめられています。
例えば私がこよなく愛する野菜「蕪(かぶ)」を取り上げますと、栄養価や調理法のみならず、歴史は古く『日本書記』にも登場することから、大昔から日本で重宝されてきた野菜であること、日本では関ヶ原付近を境に種類の分布がハッキリと分かれるといった、知っていて損はないがどこでこの豆知識を披露しようかと悩む知識まで、幅広く知ることが出来ます。蕪が好きな私にとってはとても感動的な話でした。(p.74、75参照)
また調味料シリーズは、製造過程が分かったりするので、「ところでみりんって何でどうやってできているんですか?」と聞かれた時にパッと答えられない方にはきっと助けてくれる1冊です。個人的には塩のページがお気に入りです。塩の結晶が宝石みたいでとても見ていて楽しいです。(マニアックな感想ですみません。)
兎にも角にも、食べることが好きで、料理に興味がある方なら存分に楽しめる内容になっているのではないでしょうか。まさにおいしい、を知ることができる図鑑。ご興味のある方はぜひ♪実習助手の中尾でした。