授業紹介

仏教と社会福祉

仏教と社会福祉
社会福祉という言葉には「人間の幸せ」という意味が込められている。「人間の幸福」を追求することが社会福祉実践の目標であると言える。しかしながら、私たちの社会は豊かになった一方で「人間らしく生きる」ことが困難で「生きづらさを抱えた人たち」も少なくない。仏教では人生で直面する「生老病死」の課題に人間の苦しみや悲しみがあると言われている。このことは現代では「社会福祉の実践的な課題」である。
本講義では、人間のいのちや貧困問題や虐待など今日の社会問題を取り上げながら、仏教と福祉の基底にある人間観を見つめることをねらいとする。また、人間が持つ可能性を障害のある人の芸術や福祉実践から学びつつ、人間の尊厳についても考えを深めていく。