2024.07.11 人間健康学群での学習・生活

依存症に関する図書の紹介

人間健康学群では、身体的、心理的、社会的な健康について学び、心理学領域に関する以下の科目があります。

・社会心理学入門
・臨床心理学入門
・発達心理学入門
・青年心理学
・子どもと人間関係
・学習・言語心理学
・産業・組織心理学
・環境心理学
・子ども家庭支援の心理学

最近、渡辺登2007『依存症のすべてがわかる本』講談社、を読みました。以下、図書の一部のご紹介です。

依存症の対象の種類として、以下の3つがあります。このように依存対象を分類して理解することは、現状の理解のうえで重要です。

・物質への依存:アルコール、ドラッグ、過食など
・プロセスへの依存:ギャンブル、買い物、インターネットなど
・人への依存:児童虐待、DV、世話型など

依存症の弊害として、以下のように自分、家族や周囲、社会に弊害を及ぼすことがあります。

・生活に支障をきたす
・健康に支障をきたす
・生命にかかわる
・家族や他人に迷惑をかける
・犯罪につながる

依存症の解決策として、生活習慣の見直しがあります。「生活習慣チェック」として、以下の10項目のうち8項目以上の達成を目指すと良いそうです。

・朝食は毎日とる
・スポーツを定期的にする
・栄養のバランスが取れた食事をする
・7時間は睡眠をとる
・タバコを吸わない
・平均して9時間以上の労働をしない
・疲れたら休養を取れる
・酒を飲みすぎない
・ストレスをためない
・悩みごとを相談できる人がいる

自他に弊害が生じうる依存症から、健康な依存、よい依存に移行するために、熱中するもの、はまるものを持つのが望ましいようです。たとえば、図書館で読書、ボランティア、料理、スポーツジムなど、何でも良いと思います。

勉強、仕事、生活など、人が社会生活を健康に送るうえで、心が健康でないと、やる気も起きず、行動継続しにくくなります。人間健康学群では、上記のように多様な領域の心理学の科目がありを学び、心の健康についても学びます。2024年7月20日(土)にオープンキャンパスがあります。ぜひご来場のうえ、人と社会の健康に貢献する人間健康学群の学びについてご視聴頂けますと大変幸いです。

引用文献
渡辺登2007『依存症のすべてがわかる本』講談社

文責 酒井浩二

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