人間健康学群で、3年次になりますと「専門演習Ⅱ」の授業があり、健康に関するいろいろな研究に触れていくことになります。
研究内容は授業担当教員と議論しながら進めますが、現在私が消費者心理学研究の一環で取り組んでいますテーマの1つとして、「ホームユーステストによる商品の使用効果の検証」があります。キャリア形成学科のブログでも図書紹介して頂いていますように、学生と一緒に検証した成果をまとめて共著で図書『ホームユーステスト(HUT)による自宅内の商品使用の評価』を出版しています。
ここでは、図書内の1節分である、3年次に学生がHUTで紹介した「ネイルオイルによる爪ケアの効果」(図書内pp.111-118)の要点をご紹介します。図1がネイルオイル使用前の爪の画像で、縦線や二枚爪となっています。爪は、指先の保護や指先の微妙な感覚など重要な役割を担い、爪のケアは重要です。
3年生はHUTで、自宅等で2週間ネイルオイル使用の効果を検証しました。図2で、左図(左手)はハンドクリームとネイルオイルの両方を使用、右図(右手)はハンドクリームのみ使用の爪の画像です。ネイルオイルを使用した左手の爪が顕著にきれいになっていることが検証されました。
多くの健康関連の商品・サービスが販売されている時代です。実際に自宅等で使用しないと商品の本当の良さや改善点は見出しにくいこともあり、大学で多様な健康関連商品の使用効果を検証しています。こうした検証を通じて、商品の良さや改善点を検証し、自分および社会における商品の価値を考察頂けたらと考えています。
(文責:酒井浩二)